2025-06-17 コメント投稿する ▼
須藤元気、国民民主から再挑戦へ “異論”が問い直す政治と民主主義の本質
須藤元気氏、再び政界へ コロナ禍を経た“異端の声”が再評価の兆し
元格闘家で元参議院議員の須藤元気氏が、次期参院選の比例代表候補として国民民主党からの出馬を目指すことが明らかになった。党代表の玉木雄一郎氏は17日、記者会見で「私と一緒に何らかの情報発信を適切に行いたい」と述べ、出馬会見に同席する意向を示した。
須藤氏といえば、新型コロナワクチンに対する慎重な発言で一部から批判を浴びた過去がある。しかしその発信の裏には、「異論を封じる空気」に警鐘を鳴らしたいという真摯な姿勢があった。今、あのとき語られた“少数意見”が、改めて問い直されている。
「異端児」ではなく「対話の扉を開く者」へ
須藤元気氏は2019年、旧立憲民主党から比例代表で初当選。政党合流後も無所属を貫き、型にはまらない言動と独自の世界観で注目を集めてきた。特にコロナ禍では、SNSを通じてワクチン政策への疑問を投げかけ、「なぜ異論が許されないのか」「少数派の声は無視されてよいのか」といった民主主義の根本に触れる問いを発信してきた。
これに対し、表面的には「科学否定」と受け取られがちだったが、須藤氏の本意は「情報の多様性を守ること」だった。実際、国内外で副反応や健康被害が報告されるなかで、慎重な検証や対話を求める声も静かに広がっていた。
「彼の言葉は感情論じゃない。立ち止まる勇気だった」
「世間の空気に流されずに発言する政治家がいなくなったから、彼は貴重」
「陰謀論と決めつける人が多いが、根拠を持って語っていた」
「科学を否定していたのではなく、“絶対視”に対する疑問だった」
「須藤元気の再登場にワクワクしている。政治に多様性を!」
玉木代表も、かつてSNSで「科学を軽視しているとの指摘を多く受けている」と投稿していたが、今回の会見では「なぜ彼がそういう発信に至ったかも含めて、説明責任を果たしたい」と姿勢を改めている。これは須藤氏に一定の理解を示したと同時に、国民との対話を重視する党の姿勢を明確にしたものだ。
「対話できる政治」を目指して 須藤元気の再起
須藤氏の政治理念の根幹にあるのは、「調和」と「自由」だ。格闘家時代から哲学や倫理学に関心を持ち、政界入り後も教育や地方活性化、環境保護など多岐にわたる政策テーマで発言してきた。とくに若者や都市部の有権者の間では、「政治に縁遠かった自分たちにも届く言葉」として一定の支持を得ている。
今回、国民民主党が須藤氏を公認候補に内定した背景には、そうした“政治的専門家ではない視点”を再び政界に持ち込みたいという意図があるとみられる。論理だけでは届かない感情の機微や、多様な社会における価値観の交差点で、須藤氏の言葉が果たす役割は決して小さくない。
もちろん、ワクチン問題については、今後の出馬会見などで改めて説明が求められることになるだろう。しかしそのプロセスも含めて、「分断より対話」「排除より共存」を選ぶ政治のあり方を体現できるかどうかが、須藤氏と国民民主党の試金石となる。
須藤元気が体現する「言論の自由」と民主主義の意義
近年の政治では、意見の違いが対話ではなく敵視や排除に繋がることが多くなった。だが、本来の民主主義とは、異なる視点が尊重され、自由に語り合える場であるはずだ。須藤元気という存在は、そうした基本的価値を私たちに思い出させてくれる。
玉木代表のもとで再び政界に挑む須藤氏が、過去の発言についてどう語るのか。そして、それを超えて「未来に何を伝えたいのか」。その答えは、今の日本政治において極めて大きな意味を持つ。