2025-06-25 コメント投稿する ▼
共産党・倉林明子氏「参院でも自公を少数に」 京都の公開討論会で若者に訴え
「参院でも自公を少数に」共産党・倉林明子氏が京都で若者に訴え 公開討論会で政策の違い鮮明に
参議院選挙を前に、京都選挙区の立候補予定者たちが政策をぶつけ合う公開討論会が25日、京都市の同志社大学で開かれた。会場となった教室には履修登録した865名の学生を中心に若者の姿が目立ち、将来を担う世代の前で各党の候補者が持論を展開した。
この討論会で注目を集めたのは、日本共産党の倉林明子参議院議員。現職として京都選挙区から再選を目指す倉林氏は、与党一強の政治に歯止めをかけるため、「参院でも自公を少数に追い込もう」と力強く呼びかけた。
「国民の声で政治は動く」高額療養費凍結を成果として強調
倉林氏は、昨年の衆議院選挙で自公政権が議席を減らし、野党が一定の勢力を回復した流れに言及。「高額療養費の自己負担増が凍結されたのは、野党が結束して声を上げ、国民の世論が後押しした結果です」と述べ、現実に政治が動いた例として紹介した。
その上で、「この参院選で自公を少数にすれば、選択的夫婦別姓の審議入り、消費税減税の具体化など、さらに国民の願いが実現に近づく」と訴えた。
討論会では、与党や中道政党が参加を見送る中、維新の新人候補が「高齢者に理解を求める」と社会保険料の削減を訴える発言を行い、事実上の世代間対立をあおった。また、参政党の候補は「日本人ファースト」を繰り返し、移民排除をにじませた発言が相次いだ。
倉林氏はそうした主張に対し、「今の日本に必要なのは、分断や排除ではなく、支え合いと安心の政治だ」と冷静に対抗。若者世代に対しても、「将来への希望が持てる社会をつくるためには、今の政治の方向を変えることが必要です」と語りかけた。
「倉林さんの話、一番具体的だったし説得力あった」
「維新の候補が高齢者責めるの聞いてドン引きした」
「日本人ファーストって、それで国際社会とどうつきあうの?」
「共産党の候補が一番冷静だった。感情じゃなく政策で勝負してた」
「若者の味方を装って実は切り捨てようとする政党には騙されない」
政治参加の第一歩 学生の反応もさまざま
今回の討論会は、同志社大学の学部講義内プログラムとして実施されたもので、主催者によれば自民党と国民民主党にも参加を呼びかけたが、両党からの出席はなかったという。この不参加にも学生の間では落胆の声が広がっていた。
会場では、政策の違いが際立った内容となり、とくに倉林氏の「生活に直結する政策にこそ力を注ぐべき」という姿勢に多くの学生が耳を傾けた。学費や雇用、社会保障といった若年層に関わる具体的な政策に言及したのは、倉林氏のみだったという声も多い。
公開討論会の最後に倉林氏は、「若い世代が政治に声を上げれば、必ず社会は変わる。その力を信じて、一緒に前に進みましょう」と学生たちに呼びかけた。
「自公多数」に終止符を 京都から始まる新しい選択
自民・公明が長年維持してきた与党多数の構造に対し、倉林氏は「京都から変える」と明言。とくに若年層の政治的無関心を打破するために、こうした公開の場での対話が今後さらに必要だと強調した。
国政の未来を左右する参院選。今回の討論会は、単なる候補者紹介の枠を超え、若い世代と政治の距離を縮める貴重な機会となった。倉林氏が訴えた「声を上げれば政治は変えられる」というメッセージが、学生たちの心にどこまで届いたか、今後の選挙動向に注目が集まる。