2025-06-02 コメント投稿する ▼
UAE国民の日本滞在が最大90日に延長へ 観光・ビジネス交流の拡大に期待高まる
UAE国民の日本滞在が最長90日に延長へ
日本政府は、アラブ首長国連邦(UAE)国民が日本へ観光や商用目的で短期滞在する際のビザ免除措置について、大きな変更を発表した。2025年7月1日から、ICチップ付きの一般旅券(ICAO基準)を持つUAE国民に限り、滞在可能日数が従来の30日から90日へと拡大される。
これにより、UAEからの訪日旅行者にとっては、より余裕をもって日本各地を巡ることができるようになり、またビジネス面でもより柔軟なスケジュールが組めることから、経済効果も期待される。背景には、日本とUAEの関係強化に加え、観光や経済の活性化を狙ったインバウンド政策の一環という側面がある。
UAEの措置に日本が応じる形
今回の日本側の措置は、UAEが2024年8月から日本国民に対して実施している「90日以内の査証免除」に呼応するもの。両国がそれぞれビザの壁を取り払うことで、観光、ビジネス、人的交流がより円滑に進むよう整備が進められている。
UAEは中東の中でも経済・外交面で存在感を高めており、近年は観光客の海外旅行先として日本が注目を集めている。長期滞在が可能になれば、京都や北海道など複数都市をゆっくりと回る観光プランも組みやすくなる。
地域経済とビジネス交流にも好影響
滞在可能期間が延びることで期待されるのは、観光だけにとどまらない。たとえばビジネスで訪日するUAE企業関係者にとっては、商談や会議、企業視察を無理のない日程で進めることができる。また、地方への訪問機会も増え、地域の宿泊業や交通、飲食などにも波及効果が見込まれている。
さらには、UAEからの富裕層観光客が高級宿泊施設や高額消費を伴うことも多く、日本側にとっても受け入れ体制の整備と併せて経済波及を促す好機といえる。
* 2025年7月1日から、UAE国民の日本滞在期間が最大90日に
* 対象はIC旅券を所持するUAEの一般旅券所持者
* 観光・商用・親族訪問など短期滞在目的に限られる
* 昨年8月からUAEも日本国民に90日以内のビザ免除を実施中
* 観光・ビジネス両面で日UAE関係の深化に貢献