2025-04-18 コメント: 1件 ▼
岩屋外相「注視するのみ」 中国人観光客の風俗ツアーと梅毒拡大への対応に消極姿勢
岩屋外相、中国人観光客による風俗ツアーと梅毒増加への対応に消極姿勢
2025年4月18日、岩屋毅外務大臣は記者会見で、中国人観光客によるオーバーツーリズムや風俗ツアーを通じた梅毒感染拡大の懸念について、外務省として特段の対応を取らず、関心を持って注視するにとどめる方針を示した。この発言は、感染症対策や観光政策の在り方に対する議論を呼んでいる。
記者会見での発言内容
記者からは、中国人観光客の増加による観光公害や、日本の医療機関が外国人向けのサービスに注力することへの懸念、さらに中国人向け風俗ツアーを介した梅毒感染の増加について質問があった。これに対し、岩屋外相は「オーバーツーリズムの問題については、観光庁が対策パッケージを取りまとめており、個別の事例や影響については関係省庁にお尋ねいただきたい。外務省としても関心を持って注視していきたい」と述べ、具体的な対応策には言及しなかった。
中国人観光客と風俗ツアーの実態
近年、日本を訪れる中国人観光客の数は急増しており、2023年には約700万人に達した。この訪日ブームの中で、中国人観光客の間で密かに人気を集めているのが「東京風俗ツアー」である。香港の有力紙『南華早報(SCMP)』は、東京を「アジアの新しいセックス観光の首都?」と報じ、中国人男性観光客が組織的に東京の風俗店を訪れている実態を指摘した。特に、新宿・池袋・渋谷といった繁華街では、中国人向けの風俗ツアーが存在し、言葉が通じない観光客のために通訳付きのサービスまで提供されているという。
梅毒感染の増加とその背景
日本国内では、近年、性感染症の感染者数が増加傾向にあり、特に梅毒の感染者数は2010年代から急増し、2023年には年間感染者数が1万人を超える見込みとなった。これは、過去数十年間で最悪の水準とされている。例えば、東京都台東区では梅毒の報告者数が急増しており、特に20代女性の感染が顕著である。これは、風俗産業の利用者が増えていることに加え、SNSやマッチングアプリを通じた不特定多数との接触が増加したことも要因の一つと考えられている。
政府の対応と今後の課題
岩屋外相の発言は、外務省としての積極的な対応を示さなかったことから、感染症対策や観光政策の在り方に対する議論を呼んでいる。今後、関係省庁との連携を強化し、具体的な対策を講じることが求められる。また、訪日外国人観光客への適切な情報提供や、風俗業界との連携による感染症予防策の強化も重要な課題となる。
- 岩屋外相は、中国人観光客による風俗ツアーと梅毒感染増加の懸念に対し、外務省として特段の対応を取らず、注視する姿勢を示した。
- 東京の繁華街では、中国人向けの風俗ツアーが存在し、通訳付きのサービスまで提供されている。
- 日本国内では、梅毒の感染者数が急増しており、特に20代女性の感染が顕著である。
- 政府は、関係省庁との連携を強化し、具体的な対策を講じることが求められる。
- 訪日外国人観光客への適切な情報提供や、風俗業界との連携による感染症予防策の強化が重要な課題である。