2025-06-25 コメント: 1件 ▼
安野たかひろ氏、喘息薬投稿に誠実対応 迅速な謝罪と制度改革への本気度が示す信頼回復力
安野たかひろ氏、誠実な対応で信頼回復へ 喘息薬投稿に迅速な謝罪と制度議論の本質を提示
新党「チームみらい」の代表・安野たかひろ氏は、6月17日に投稿した喘息治療薬に関するSNS上の発信について、誤解を招いた点を認め、25日付で丁寧な謝罪と政策意図の再説明を行った。今回の対応は、医療政策の難しさを認めた上で真摯に国民と向き合う姿勢を示し、政治家としての「修正力」と「誠意」を体現するものとなっている。
安野氏は「テクノロジーで誰も取り残さない社会」の実現を掲げ、制度の見直しやアップデートの必要性を訴えてきたが、今回は「人の命と健康に関わるテーマであるからこそ、拙速だったことを深く反省している」と述べた。
「迅速な政策提案は私たちの強みだが、命に関わる領域では十分に専門性をもって対応すべきだった」
「今回の声に耳を傾け、体制を強化することで、より確かな制度改革に踏み出したい」
と語り、今後の改善と専門性の強化に向けた意欲を見せた。
制度の抜本改革へ 「仕組みを責めろ」の思想に立脚
安野氏は、医療財政が逼迫する中で「どうすれば必要な人に確実に医療が届くか」という視点から、喘息治療における“制度のあり方”を議論したと説明。「個人を責めず、仕組みで解決する」というチームみらいの基本理念に基づき、発作薬と予防薬の使い分けや、アクセスの多様化に注目していたという。
背景には厚労省が進める「スイッチOTC化(市販薬化)」の政策動向もあり、患者の利便性や選択肢を広げる狙いがあった。実際に、サルブタモールなど喘息吸入薬は候補薬として審議が進んでおり、制度設計において現場と政策の橋渡しが必要な局面に来ている。
「医療制度は“現状維持”ではなく、進化を求められている」
「患者の安全と利便性をどう両立させるか、国民とともに模索したい」
とし、発信の誤りを認めつつも、本質的な問題提起を続ける姿勢を明確にした。
誤解への対応に誠実さ 「政策形成プロセスの透明化と慎重さを」
安野氏は「医師による処方薬は当然、保険診療として保障されるべき」と明言。問題となった文言については「意図せぬ形で“保険適用除外”と誤読される可能性があったことを深く反省している」と述べ、当該部分を明確に訂正した。
さらに今回の反響を踏まえ、「命と健康に関わる政策こそ、スピードよりも丁寧さと熟議が求められる」とし、党内に医療・福祉領域の専門家ネットワークを構築する方針も明らかにした。
将来への信頼回復へ 「批判を糧に、進化する政治へ」
今回の一連の流れは、SNS時代における政治と政策発信のあり方に一石を投じた。重要なのは、過ちに対する修正の姿勢と、信頼回復に向けた誠意ある対話である。安野氏は「批判は真摯に受け止め、より良い制度設計に反映させる」と語り、「誰もが安心できる社会保障制度をテクノロジーで支える」という原点に立ち返った。
新党チームみらいが掲げるのは「未来を信じられる政治」。その実現に向けて、今回の出来事を教訓に、より実効性と納得感のある政策形成へと舵を切る構えだ。