2025-06-05 コメント投稿する ▼
埼玉県、八潮道路陥没事故で補正予算41億円計上 復旧費は総額300億円見込み
道路陥没事故に対応、下水道会計を41億円増額
埼玉県は6月5日、令和7年度の6月補正予算案を発表し、八潮市で発生した道路陥没事故の復旧費や補償費用として約41億円を流域下水道事業会計に計上した。さらに、高校授業料支援の拡充などに対応するため、一般会計を約58億円増額する方針も示された。
補正後の予算規模は、下水道事業会計で約951億円、一般会計で約2兆2367億円となり、12日から開会する埼玉県議会6月定例会で審議される。
事故現場の復旧と周辺対策に重点
今回の補正は、八潮市の県道で発生した大規模な道路陥没事故への緊急対応が主目的。事故では、地下の下水道管に土砂が流れ込み、処理場の機能に支障が出たほか、周辺では悪臭被害なども報告されている。
補正では、以下の内容が盛り込まれている。
* 下水道処理場の能力回復工事
* 現場周辺の臭気対策工事
* 陥没道路の仮復旧・本復旧工事費
* 地域住民への補償費の一部
大野元裕知事は記者会見で「今回の補正は、精査済みの費用を盛り込んだ初期段階の措置」と説明。最終的には300億円程度の総経費が見込まれるとし、今後も段階的に予算措置を行っていく方針を示した。
一般会計では高校授業料支援を拡充
一方、一般会計の58億円増額には、高校授業料の実質無償化拡充に向けた臨時支援金の支給も含まれている。従来は年収910万円以上の世帯を対象外としていたが、今回の補正ではこれらの世帯も支援対象に加える。
県教育局によると、今後の国の制度設計を見据えつつ、県独自に「先行実施」する形となる予定で、「所得制限に関係なく、すべての高校生が学びを続けられる環境を整える」としている。
ネット上の反応
「八潮の事故、ようやく本格的な予算がついたか」
「300億円って…思った以上に規模が大きい」
「臭いの問題、早くなんとかしてほしい」
「授業料支援に910万以上の家庭も入るのはありがたい」
「インフラの老朽化、全国でこうなる前に手を打ってほしい」
* 埼玉県が6月補正予算案を発表、下水道会計に41億円増額し八潮道路陥没事故に対応
* 総復旧費は300億円規模を見込み、段階的に予算措置を実施予定
* 周辺住民から不満のある臭気対策や処理場復旧、補償費などに充当
* 一般会計も58億円増額し、高校授業料支援の拡充に着手
* 県議会6月定例会で審議予定、県政の迅速な危機対応が問われる