2025-09-12 コメント: 2件 ▼
榛葉幹事長「自民総裁に必要なのは約束を守ること」 総裁選前に苦言と要望
榛葉幹事長は小泉進次郎農林水産相をはじめとする有力候補についての評価を求められると、「野党の三流幹事長が『あの人はいい、ダメ』なんて言えない」と謙遜しつつも、「自民党総裁にふさわしい資質は約束を守ることだ」と強調した。 榛葉氏は、10日に農水省で小泉氏に直接「総裁選に出ないのか」と尋ねた際、「フフフ」と笑っていたと明かしつつ、この日の会見では「さっき会ったよ。
榛葉国民民主幹事長、自民総裁選を前に「約束を守る人」を要望
国民民主党(国民)の榛葉賀津也幹事長は12日の記者会見で、22日告示、10月4日投開票の自民党臨時総裁選をめぐり相次いだ質問に応じた。小泉進次郎農林水産相をはじめとする有力候補についての評価を求められると、「野党の三流幹事長が『あの人はいい、ダメ』なんて言えない」と謙遜しつつも、「自民党総裁にふさわしい資質は約束を守ることだ」と強調した。
榛葉氏は、10日に農水省で小泉氏に直接「総裁選に出ないのか」と尋ねた際、「フフフ」と笑っていたと明かしつつ、この日の会見では「さっき会ったよ。『どう?』と聞いたら黙っていた」と述べた。記者団から小泉氏を「本命候補」と問われると「しっかりされているから総裁選に出る。総裁選に出る方々は、誰も素晴らしい方々だと思う」と述べ、一定の評価を示した。
「約束を守れるか」疑念と自民党への苦言
榛葉氏は会見で、自民党の過去の首相経験者や党幹部の名を挙げつつ「安倍晋三氏、菅義偉氏、吉田博元参院幹事長らは必ず約束を守ってくれた。仲間や役所に突き上げられても、約束を守る。それが私の知る自民党だ」と語った。その上で「最近は違うね」と述べ、約束を守らない政権運営に苦言を呈した。
国民民主党は昨年12月、自民党、公明党と「年収103万円の壁」を「178万円」まで引き上げることや、ガソリン税に上乗せされている暫定税率の廃止で合意した。しかし、進展は見られず、榛葉氏は「二つの約束を守らないで、総裁選でどこと組むだ、組まないだと言っている場合ではない」と指摘。「3党の約束は、誰が総理になろうとも生きている話だ」と強調した。
小泉進次郎氏への質問集中と榛葉氏の対応
記者会見では、小泉進次郎氏に関する質問が相次いだ。榛葉氏は「仮定の質問には答えられない」とかわしながらも、共通の趣味である落語を話題に出し、距離感を保つ発言を繰り返した。「落語でいつも盛り上がる」と語った場面もあり、直接的な評価は避けつつも、注目度の高さをにじませた。
「野党の三流幹事長が人を評価できる立場ではない」
「自民党の総裁に必要なのは約束を守ること」
「安倍さんや菅さんは約束を必ず守ってくれた」
「最近の自民党は違うね」
「3党の合意は、誰が総裁でも守らなければならない」
総裁選前の与野党関係に影響
今回の総裁選は、衆参両院で与党が過半数割れに陥る中で行われる。自民党総裁が首相に就任した場合、野党との政策協調や信頼関係の構築はこれまで以上に重視される。榛葉氏が「約束を守る人」を総裁に求めた背景には、政党間の合意が履行されない現状への強い不満がある。
総裁選をめぐっては派閥の動きや有力候補の表明が注目されているが、野党側からも「公約順守」が焦点として浮上したことで、候補者の資質がより厳しく問われる局面となっている。
自民党総裁選と約束順守 榛葉幹事長が突きつけた課題
榛葉幹事長の発言は、単なる他党への論評を超え、自民党総裁選が国民との約束を守れる指導者を選ぶ場であるべきだと訴える内容だった。経済政策から税制まで国民生活に直結する課題が積み残される中、誰が新総裁に就いても、政党間の合意を軽視する姿勢が続くなら「信頼なき政治」が加速しかねない。榛葉氏の言葉は、総裁選の本質的な争点を突きつけた形となった。