2025-09-12 コメント投稿する ▼
国民・榛葉幹事長、立憲新執行部を「増税時の顔ぶれ」と批判 旧民主党体制の再来に皮肉
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は12日の記者会見で、前日に発足した立憲民主党の新執行部を「2012年に野田佳彦首相(現代表)が増税して解散した時の政府メンバー」と皮肉交じりに批判した。 旧民主党政権が国民に不人気だった「消費税増税」と重ね合わせ、立憲執行部の人事を揶揄した。
国民・榛葉幹事長、立憲新執行部を「増税時の顔ぶれ」と皮肉
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は12日の記者会見で、前日に発足した立憲民主党の新執行部を「2012年に野田佳彦首相(現代表)が増税して解散した時の政府メンバー」と皮肉交じりに批判した。「妙に安定感があると思ったら、昔のみんなだった」と述べ、旧民主党政権の復活を指摘した形だ。
「国民は減税を望んでいるのに、また増税メンバーか」
「安定感ではなく停滞感だろう」
「国民を苦しめた顔ぶれが復活しただけ」
「増税路線に戻るのではと不安」
「古い政治の象徴にしか見えない」
「増税内閣の再来」との指摘
榛葉氏は特に、安住淳新幹事長や岡田克也元外相、枝野幸男元官房長官らが新執行部に名を連ねたことを挙げ、「まさに野田、安住、岡田、枝野体制だ。見事に復活したように見える」と強調。旧民主党政権が国民に不人気だった「消費税増税」と重ね合わせ、立憲執行部の人事を揶揄した。
立憲民主党は次期衆院選で候補者調整を進める考えを示しているが、榛葉氏は「旧態依然の古い野党の考えで一本化する政治はもう終わっている」と否定的な見解を示した。
旧民主党政権と増税の記憶
2012年、野田佳彦内閣は消費税率の引き上げを決定し、同年の衆議院解散・総選挙で大敗。自民党政権復帰の契機となった。今回の立憲新執行部には当時の中枢メンバーが多く含まれており、榛葉氏の発言は「国民の増税への不信感」を意識したものとみられる。
国民にとって、増税は家計を直撃する問題であり、「減税こそ経済対策」という声が高まっている中での旧メンバー復活は、野党全体の信頼性を損なう懸念がある。
榛葉氏「切磋琢磨したい」とも言及
もっとも榛葉氏は安住氏と前日に電話で話したことを明かし、「もう四半世紀も一緒にいる。互いに考えていることは全て分かっている。いい意味で切磋琢磨したい」と関係性に触れた。批判と同時に、個人的な信頼関係を保ちながら、政界で競い合う姿勢をにじませた。
榛葉氏の発言は、野党共闘をめぐる議論に影響を与える可能性がある。旧民主党体制を再現した立憲に対し、「増税時代の負の遺産」を想起させる皮肉を投げかけることで、国民民主党としての独自路線を鮮明にした格好だ。
「増税時代のメンバー復活」に国民が抱く警戒
今回の立憲新執行部の顔ぶれは、増税路線と切り離せない。榛葉氏の皮肉は単なる揶揄ではなく、国民の記憶に根強く残る「増税政治」への警戒心を代弁したものといえる。
有権者の生活感覚からすれば、今求められているのは給付金や補助金ではなく、確実な減税による負担軽減だ。過去に国民を苦しめた増税路線を担った面々が再び野党の中心に立つことは、政治の停滞を意味しかねない。榛葉氏の批判は、野党の在り方そのものを問うものでもある。