2025-06-28 コメント投稿する ▼
野田佳彦代表が大阪で立憲復活の狼煙 「物価高の今こそ、弱者に寄り添う政治を」
大阪で響いた“優しい社会”のビジョン
2025年6月28日、大阪市内で行われた街頭演説に立憲民主党の野田佳彦代表が登壇し、「物価高に苦しむ市民の声を政策に変える政治が必要だ」と力強く訴えた。大阪府参議院選挙区第1総支部長・橋口れい氏の応援に駆けつけた野田代表は、生活者の視点を第一に据えた政治の重要性を繰り返し強調した。
大阪での演説には、尾辻かな子衆院議員、森山浩行衆院議員も参加。野田代表はまず、昨年の総選挙で大阪から2人の当選者を出せたことについて、支持者への謝意を表明。「大阪では長らく厳しい状況が続いてきたが、立憲の流れがようやく変わってきた」と述べ、この変化を確かなものにできるかどうかが、間近に迫る参院選の結果にかかっていると強調した。
特に定数4の大阪選挙区では、多くの候補者が乱立する見通しだが、「この乱戦こそ、立憲にとってはチャンスだ」と前向きな姿勢を見せた。
「食べ物が高すぎる」「ガソリンが高すぎる」
野田代表が街頭に立つと、必ず寄せられる声があるという。それは「食べ物が高すぎる」「ガソリンが高すぎる」という、生活に直結した物価高への不満だ。こうした声に応えるため、立憲民主党が主導したガソリン暫定税率廃止法案は、衆議院では通過したにもかかわらず、参議院で多数を握る与党によって成立が阻まれたと野田氏は説明した。
さらに、「与党は経済対策と称して補助金や給付金を乱発しているが、それでは一時しのぎにしかならない」と批判。「恒久的な減税、特に消費税の軽減こそが、真に家計を救う策だ」と訴えた。
「『食べ物が高い』って街中で何度聞いたことか。切実なんだよ」
「減税しないで配るばかりの今の政治、もう限界だと思う」
「野田さんの話は現実を見てる感じがして信頼できる」
「あの人が言う“優しい社会”って、本当に必要だと実感した」
「ガソリン税の話、ようやく本音で語ってくれる人が出てきた」
“優しい社会”の具体像とは
演説で野田代表が繰り返したのは、「多様性を尊重し、支え合う共生社会、優しい社会を作りたい」というビジョンだ。右も左も極端な主張が目立つ中で、現実的な解決策と共感に基づく政治を求める声が高まっている。
「困った人、弱った人のために汗をかく人を国会に送りたい」と語る野田代表の言葉には、長年政治の最前線に立ってきた者ならではの重みがあった。特定の思想や主張に偏らず、誰もが包み込まれる社会の実現を目指すという姿勢は、橋口氏の政策スタンスとも深く重なり合う。
「政治とは、本来そうした小さな声を拾い、制度として形にすることだ」と野田代表は語り、「橋口れい氏はその役割を果たすにふさわしい人材だ」と力強く推薦した。
橋口れい氏への信頼と期待
橋口れい氏は、28年間にわたり大阪で弁護士として、労働問題や家庭の悩み、少年事件など数多くの困難に寄り添ってきた人物だ。野田代表は「法律を使って声を支える仕事から、法律を作る側へ。まさに今、橋口さんの経験が活かされる時だ」と語り、橋口氏が掲げる「声は政策になる」というスローガンに深く共感を示した。
野田代表は「このように現場を知り尽くした人物が国会に必要だ。制度に風穴を開けられる人だ」と述べ、「大阪から橋口れいを国会へ送ることで、“優しい社会”が具体的に前に進む」と熱を込めた。
大阪という保守・維新の勢力が強い地域において、立憲民主党が存在感を発揮するには、こうした政策と人間力の両輪が不可欠だ。野田代表の言葉は、候補者個人への期待という枠を超え、「立憲民主党の再構築」という大きなテーマを市民に印象づけるものとなった。
“減税と共生”で再び信頼される政党へ
今、問われているのは「誰のための政治か」という原点だ。物価高、税負担、ガソリン価格――いずれも市民の生活と直結している。それにもかかわらず、「一時的な配布」でごまかす与党政治に対して、野田代表は一貫して「恒久的な減税」「制度の見直し」「共生社会の実現」を掲げてきた。
立憲民主党が再び信頼を勝ち取れるかどうか。それは、こうした現実に根差した政策と、誰かの声を代弁する候補者を国会に送り出せるかにかかっている。大阪からその狼煙が上がった。