2025-06-26 コメント投稿する ▼
「義母百合子」が婚活を後押し 小池都知事、AIマッチングや婚活イベントで結婚支援に本腰
「都民のグランマ」小池知事、AI婚活で若者支援 結婚紹介業界とタッグ強化
東京都が少子化対策の一環として本格的に「婚活支援」に乗り出している。今年度最初の「結婚おうえんTOKYOミーティング」が6月26日に都庁で開催され、結婚紹介業界4団体と都が顔を揃えた。都内の婚姻数の減少や出生率低迷を受け、行政と民間が協力して“出会いの場”を支援する狙いだ。
東京都は令和6年9月から、AI(人工知能)を活用したマッチングサービス「TOKYO縁結び」の運営を本格スタートしており、すでに登録者は2万人を突破。6月20日時点で40組が成婚に至っているという。単なるデータマッチングにとどまらず、安心して参加できる仕組みづくりを進めており、都は「個人情報の安全性や本人確認の厳格化も重視している」と説明する。
「マッチングアプリより安全そうで安心感ある」
「都が主導なら偏見なく婚活できる人も増えそう」
「婚姻数が増えるならいいけど、40組ってまだまだ少ないよね」
「行政が出会いまで世話する時代か…そこまで少子化が深刻ってことか」
「税金で婚活…って思ったけど、結果出してるなら応援したい」
“義母百合子”が語る婚活支援の覚悟
会議には小池百合子都知事も出席し、「出会いの機会がない若者を、行政としてもしっかり応援していきたい」と力を込めた。SNS上では近年、小池氏が婚活支援や子育て支援に力を入れていることから「都民の義母」「義母百合子」といった呼称が使われている。本人も記者団の前で「グランマでもいいですよ」と笑顔を見せ、呼び名をまんざらでもない様子で受け入れている。
少子化が深刻化する中、単に出産支援や保育施設の整備だけでなく、その“前段階”である結婚支援から手を打とうというのが、東京都の戦略だ。小池氏はこれまでも「ライフステージに応じた切れ目のない支援」を掲げており、結婚→出産→育児→教育という一連の支援策を、都が制度化・支援する形を描いている。
出会いの演出に“都庁プロジェクションマッピング”も
一風変わった取り組みとして注目されているのが、都庁第一本庁舎の壁面を使ったプロジェクションマッピングを活用した婚活イベントだ。婚活とエンタメを融合させたこの施策は、若年層の注目を集めるとともに、婚活に対する心理的ハードルを下げる狙いがある。
また、都は結婚相談所業界との連携強化にも乗り出しており、今回の協議会では「登録者へのサポート体制の充実」や「婚活イベントの質向上」「地域間格差の是正」なども議題として共有された。
東京都の担当者は、「結婚を希望する人が一歩踏み出せるよう、安心して利用できる環境づくりを今後も進めていく」と述べており、行政が婚姻数増加に対して前向きな姿勢を崩していない。
成果は未知数、でも“前向きな政策”として注目
都の取り組みには評価の声と同時に、「行政が婚活にまで介入するのはやりすぎ」との声も少なくない。一方で、政府の「異次元の少子化対策」が空回りする中、実効的な支援を地方自治体が主導して打ち出す姿勢は新鮮との評価もある。
「TOKYO縁結び」はあくまで“出会いの場”の提供に過ぎず、その後の結婚や家庭形成はあくまで当事者の意思に委ねられる。だが、結婚に対する不安やきっかけのなさが壁になっていた若者にとって、都のこうした動きが一歩踏み出す後押しになることは確かだ。
問題はこれがどれだけ数値に結びつくか。婚姻数の増加、そして最終的には出生率の回復という結果を出せなければ、いかに耳障りのいい政策でも説得力を持たない。今後の推移に注目が集まる。