2025-05-23 コメント投稿する ▼
小池都知事、サウジの女性改革を評価 “社会が変わる兆しが見える”と国際会議で発言
小池都知事、サウジの変革に言及 「女性の自立が進んでいる」と評価
東京都の小池百合子知事は、サウジアラビアの首都リヤドで行われた国際女性サミットに出席し、同国で進む女性の地位向上について「かつて訪れた頃と比べ、目を見張るような変化がある」と語った。小池知事はこれまでに3度リヤドを訪れているが、「女性が自ら運転し、自由に移動できる社会になったことは大きな進歩」と感想を述べた。
会場となった「フォーチュン最もパワフルな女性国際サミット」では、各国の指導者や専門家が女性のリーダーシップや社会参画について議論を交わした。小池氏は「国を変える原動力として、サウジアラビアが打ち出した『ビジョン2030』は注目すべき」と指摘し、「性別や年齢、障害の有無を問わず、誰にとっても居心地の良い国を目指す姿勢に共感する」と述べた。
東京から世界へ:女性支援政策の共有
小池知事は東京都の取り組みにも触れ、「子どもにかかる負担、たとえば授業料や保育料を無料にすることを政策の柱にしている」と説明。さらに、「都市部に限らず、地方の小さな村でも、女性の社会進出を阻む壁は共通して存在する」として、地域差に関係なく支援が必要であると訴えた。
彼女はまた、女性の首長や地方議員がまだ少ない現状をふまえ、「当選を待っていては遅い。まずは一歩を踏み出す勇気が大事だ」と力強く呼びかけた。実際に、知事自身が立ち上げた女性首長のネットワークは、発足当時わずか39名の参加者だったという。
サウジの改革「ビジョン2030」がもたらした変化
サウジアラビアでは2016年に発表された「ビジョン2030」に沿い、経済の多角化と並行して女性の社会参加が急速に拡大している。女性が自動車を運転できるようになったのは2018年。それまで公共の場での行動は厳しく制限されていたが、今では多くの女性が職場や教育機関へ通う姿が見られるようになった。
議会にあたるシュラ評議会では女性議員の数も増えており、経済・教育・社会福祉の分野で女性の声が政策に反映されつつある。産業界でも女性の雇用が進み、一部の工業団地では女性だけで構成されたラインが稼働しているという報告もある。
ネットユーザーの反応
「小池さんの話、現地の女性にとって勇気になるんじゃないか」
「サウジがここまで変わるとは…日本も見習ってほしい」
「保育料無償化の話は東京だけでなく全国に広げてほしい」
「女性が立ち上がれば社会はもっと変わる」
「都知事の発言、国際舞台での存在感があるね」
小池都知事は最後に「時代は激しく動いている。女性もその流れの中で自分の夢に挑戦すべき」と語り、サミットを締めくくった。今年の会議テーマは「ビジネスの新時代:グローバル繁栄のためのパートナーシップ」。会場ではナイジェリアやサウジアラビアの女性リーダーたちも登壇し、世界の変化を実感させる議論が展開された。