2026-01-04 コメント投稿する ▼
正月三が日の餅窒息事故、東京で7人搬送1人死亡
正月三が日、餅による窒息事故が都内で7人搬送されました。東京消防庁の発表によると、2026年1月1日から3日にかけて、餅を喉に詰まらせた80代から96歳の男女7人が救急搬送され、このうち80代の女性1人が死亡しました。
正月の餅事故、今年も深刻な被害
東京消防庁の発表では、2026年1月1日には4人が餅を喉に詰まらせて搬送されました。このうち港区の80代女性が自宅で大福を詰まらせ、その後死亡しています。また、80代から90代の男性3人も意識不明の重篤な状態で病院へ運ばれました。
2日には90代女性が1人搬送され、中等症と診断されました。3日の詳細な搬送数は明らかにされていませんが、1日から3日までの合計で7人が搬送される事態となっています。
「正月早々また餅事故のニュース見た」
「毎年同じこと起きてるのに何で学ばないんだろう」
「うちの祖父母も心配、今年は餅やめさせようかな」
「小さく切って見守るって簡単なことなのに」
「餅食べる時は家族みんなで注意しないと本当に危ない」
過去5年間で338人が搬送、9割が高齢者
東京消防庁管内では、2020年から2024年までの過去5年間で餅や団子などによる窒息事故で338人が救急搬送されています。このうち約9割以上が65歳以上の高齢者で、特に80代が最も多い年齢層となっています。
月別に見ると、1月が135人と最も多く、次いで12月が42人で、この2か月だけで全体の半数以上を占めています。特に正月三が日に事故が集中しており、1年を通じて最も窒息事故が発生する時期となっています。
搬送時の状態も深刻で、過去5年間のデータでは約7割が中等症以上と診断されています。死亡率も高く、病院搬送時点で約9.7パーセントの方が死亡、約35パーセントの方が重篤な状態だったとされています。
高齢者に多い理由と餅の危険な特性
餅による窒息事故が高齢者に多い理由は、食べる側と食品側の両面にあります。高齢になると歯の機能が衰えて噛む力が弱くなり、飲み込む力も低下します。さらに、喉の感覚が鈍くなることで、食べ物が詰まりかけていても気づきにくくなります。
一方、餅には温度が下がると硬くなり、粘着性が増すという特性があります。器の中では柔らかく見えても、口に入れて体温程度の40度前後になると硬くなり、餅同士がくっついたり喉の粘膜に貼り付きやすくなったりします。この物理的な特性が、高齢者の低下した嚥下機能と相まって窒息事故を引き起こす要因となっています。
命を守る応急手当と予防策
東京消防庁は窒息事故を防ぐため、次の対策を呼びかけています。餅は小さく切って食べやすい大きさにすること、急いで飲み込まずゆっくりよく噛んでから飲み込むこと、高齢者や乳幼児と一緒に食事をする際は食事の様子を見守ること、餅を食べる前にお茶や汁物で喉を潤しておくことです。
万が一、家族が餅を詰まらせた場合、声を出せるか確認し、咳ができれば強い咳を促します。声も出せず咳もできない場合は窒息と判断し、大声で助けを呼んで119番通報をしてください。
応急手当としては、背部叩打法が有効です。手のひらの付け根で肩甲骨の間を数回以上力強く叩きます。それでも出ない場合は腹部突き上げ法を行いますが、妊婦や乳児、高度肥満の方には行ってはいけません。反応がなくなった場合は、ただちに心肺蘇生を開始します。
窒息は数十秒で意識を失い、数分で命にかかわるダメージを受けます。救急車を待つだけでなく、到着までの空白の時間を周囲の人が埋めることが、生存率を高める鍵となります。
消費者庁の分析によれば、高齢者の餅による窒息死亡事故の約43パーセントが1月に発生しており、中でも正月三が日に集中しています。全国では年間3500人以上が食べ物による窒息で亡くなっており、そのうち9割以上が65歳以上の高齢者です。
東京消防庁は「慌てず、ゆっくり、よく噛んで」を合言葉に、高齢者や乳幼児が餅を食べる際には十分な注意と見守りを求めています。正月の伝統的な食べ物である餅ですが、毎年繰り返される事故を防ぐため、小さく切る、ゆっくり食べる、周囲が見守るという基本的な対策の徹底が求められています。