2025-12-04 コメント投稿する ▼
【中国人犯罪】東京メトロで組織的スリ犯罪、外国人犯罪の実態明らかに
警視庁の調べによると、楊容疑者が自身のバッグで手元を隠しながら財布を盗み、劉容疑者が見張り役を務める分業制の組織的犯行が明らかになりました。 外国人スリ団は見張り、声かけで分業を行う巧妙な手口を用いていることが知られており、今回の事件もその典型例といえるでしょう。
組織化進む外国人スリ犯罪
東京メトロで連続窃盗、中国籍2人組を逮捕
走行中の東京メトロ千代田線車内で女性のバッグから財布を盗んだとして、中国籍の楊暁坤容疑者(39)と劉徳重容疑者(40)が警視庁に逮捕されました。この事件は単発的な犯行ではなく、組織的で巧妙化が進む外国人犯罪の実態を浮き彫りにした重要な事案です。2023年からの3年間で都内の地下鉄で発生したスリ被害189件のうち、91件が両容疑者の来日時期と重なることが判明しており、警察は余罪の全容解明を急いでいます。
巧妙な連携プレーで犯行を重ねる
2024年7月から東京駅周辺で同様のスリ被害が10件以上報告されており、防犯カメラにたびたび映っていたのが両容疑者の姿でした。彼らの犯行手口は「乗客が電車に乗り込む瞬間を狙う『乗っ込み』という手口で、被害者は電車に乗り座席を確保することなどに気をとられ、犯行に気づかないケースが多い」とされています。
警視庁の調べによると、楊容疑者が自身のバッグで手元を隠しながら財布を盗み、劉容疑者が見張り役を務める分業制の組織的犯行が明らかになりました。外国人スリ団は見張り、声かけで分業を行う巧妙な手口を用いていることが知られており、今回の事件もその典型例といえるでしょう。
「外国人のスリグループが増えてるって聞くけど怖い」
「地下鉄で財布を後ろポケットに入れてる人よく見るけど危険だよ」
「2人組で役割分担してるなんて組織的すぎる」
「189件も被害があったなんて知らなかった」
「もっと警備を強化してほしい」
両容疑者の供述には違いが見られ、楊容疑者は容疑を認めているものの、劉容疑者は「財布を盗んでもいないし協力もしていない」と否認しています。
急増するスリ被害の深刻な実態
警視庁によると、都内の2024年の発生件数は8月までで約370件で、昨年から2割近く増加している状況です。この背景には、コロナ禍明けによる外国人観光客の急激な増加と人流の回復があります。密集する機会が増えたことで、スリ犯にとって格好の環境が整ってしまったのです。
集団でスリを行う「スリ団」が存在し、主な手口として鉄道の車内で乗客を集団で取り囲み、金品を奪い取ることが報告されています。現代のスリは個人的な犯行から組織犯罪へと性質を変えており、より巧妙で被害の発見が困難になっています。
外国人犯罪の現状と課題
令和4年における刑法犯検挙人員総数に占める外国人の比率は5.1%となっており、刑法犯全体に占める外国人の割合は約5%で、総人口に占める外国人の割合は2.2%と差がある状況です。
令和2年について、検挙件数が増加した主な要因として中国人、韓国人等による窃盗犯が増加したことが挙げられるとの警察白書の分析もあります。ただし、外国人人口の増加は治安の悪化にまったくつながっておらず、むしろ改善しているという長期的なデータもあり、一時的な入国者による組織的犯罪と定住外国人による犯罪は分けて考える必要があります。
効果的な防犯対策が急務
電車のラッシュ時にポケットやカバンから金品を抜き取る、何かに気を取られているすきに金品を盗むなどの手口が報告されており、市民一人ひとりの防犯意識向上が重要です。
バッグを体の前で持つ、派手な服装は避ける、見知らぬ人から声をかけられた時は警戒心を強めるなどの基本的な対策に加え、電車乗車時は周囲の人の動きに注意を払うことが大切です。
特に今回の事件で明らかになった「乗っ込み」という手口に対しては、電車への乗降時に一層の注意が必要です。混雑に紛れて接近してくる不審者を警戒し、貴重品は常に身体の前で管理することが重要でしょう。
社会全体での取り組みが必要
今回の逮捕は組織的スリ犯罪の氷山の一角に過ぎません。警察による摘発強化はもちろんですが、鉄道事業者による防犯カメラの増設や警備員の配置強化、さらには市民の防犯意識向上を含めた総合的な対策が求められます。
特に外国人観光客が多く利用する路線や駅では、多言語による注意喚起の充実も必要です。また、被害に遭った際の迅速な届出体制の整備も重要な課題といえるでしょう。
組織化が進む外国人犯罪に対しては、国境を越えた情報共有と連携捜査も欠かせません。日本の安全・安心な社会を守るためには、官民一体となった包括的な防犯体制の構築が急務です。