2025-06-13 コメント投稿する ▼
共産・志位氏がイスラエルのイラン攻撃を非難 「先制攻撃は国際法違反」
軍事攻撃は国際法違反と非難
イスラエルによるイラン各地への軍事攻撃をめぐり、日本共産党の志位和夫委員長が13日、厳しく非難する声明を発表した。イスラエル政府は、イランの核関連施設を含む複数拠点を標的とした軍事行動を実施したと発表。イラン国営メディアは、首都テヘランを含む地域で大規模な爆発が起き、死傷者が多数にのぼることを報じている。中には女性や子どもも含まれているとされ、現地では核施設への攻撃による放射能汚染の懸念も浮上している。
イスラエル軍はこの攻撃について「イランの核開発計画に対する先制攻撃」だと説明している。しかし志位氏は、いかなる理由であれ先制攻撃は「国連憲章および国際法に違反する明白な無法行為」であり、断じて容認できないと述べた。また、イランの核問題についてはIAEA(国際原子力機関)などの国際的枠組みによって話し合いが継続されている最中であり、イスラエルの行為は「国際合意を踏みにじる行動だ」と批判した。
緊張激化の懸念、軍事衝突の連鎖を警戒
イスラエルはこの攻撃を「作戦の第1段階」と位置づけ、今後も軍事行動を継続する可能性を示唆している。これに対し志位氏は、「中東地域全体での緊張激化と軍事衝突の連鎖が強く懸念される」として、さらなる攻撃の中止を強く求めた。
一方、イラン側も報復措置の検討を進めているとされる。志位氏は、イランに対しても「情勢を悪化させる報復行動を自制すべきだ」と呼びかけた。双方に自制を求める一方で、事態の背景にある国際的な問題の解決には外交的枠組みを通じた粘り強い対話が不可欠であるとの立場を強調している。
ガザ・西岸地区での行動にも批判
志位氏はまた、イスラエルが現在も継続しているガザ地区への軍事作戦について、「ジェノサイドとの国際的非難を浴びている」と指摘。さらに、ヨルダン川西岸での無法な入植行動や暴力、占領の拡大についても言及し、「イスラエルは国際法と国連憲章を無視した蛮行を続けている」と断じた。
国際社会に対しては、イスラエルの軍事行為を抑止するため「必要な制裁措置を含む一致した行動を取ることが求められている」と述べ、制裁を含めた対応を求めた。
外交解決を遠ざける一方的軍事行動
日本共産党の立場は一貫しており、力による現状変更や先制的な武力行使には反対の姿勢を貫いている。今回の声明もまた、国際社会における法の支配と平和的手段の重要性を改めて訴えるものとなった。
ただし、イラン側の核開発に対する疑念も根強く、長期的な中東安定にはイランにも国際的ルールに基づいた協力が求められる。この地域の情勢は複雑であり、単なる非難の応酬に終始するのではなく、各国が冷静な判断と行動を取ることが一層重要になっている。
ネット上の反応
「どっちもどっち。イスラエルもイランも自制が必要」
「放射能汚染の懸念って…もう世界中に影響出るレベルだろ」
「共産党の声明は正論。でも現実的に止められる力あるの?」
「核関連施設に攻撃ってのは一線越えてる」
「国際法違反って、世界はそれを止める術を本当に持ってるのか?」