2025-07-30 コメント投稿する ▼
石破首相X投稿が「午後6時で遅すぎ」? 実は午前から官邸対応 “ネット脳”の炎上が浮き彫りにした危うさ
石破首相「午後6時の津波投稿」が炎上 “ネット脳”の的外れ批判が拡散も、政府対応は午前から
投稿時間だけを切り取った批判に「ネット脳」の限界
7月30日、ロシア・カムチャツカ半島沖の大地震による津波が日本に押し寄せる中、石破茂首相のSNS投稿の「遅さ」が物議を醸した。石破首相が午後6時50分にX(旧Twitter)に投稿した文面が、「のろま」「遅すぎる」との批判を浴び、瞬く間に炎上状態となった。
しかし実際には、地震発生直後の午前8時37分には官邸危機管理センターに情報連絡室が設置され、午前9時40分には官邸連絡室に格上げ。首相自身も9時43分に「避難の徹底」「正確な情報発信」などを関係省庁に指示している。さらに午前10時半前には記者会見を開き、現状を説明していた。
こうした一連の“初動”が既に実施されていたにもかかわらず、SNS上では「投稿が遅い」という一点のみを根拠に批判が集中した。
「投稿時間だけ叩くとかネット脳すぎる」
「Xに書いたのが遅かっただけで、現実の対応は午前からやってる」
「叩いてるやつ、どうせニュース見てないでしょ」
「こういう炎上があると逆に“防災庁”が必要って思う」
「大災害時にSNSの時間しか見てない層、マジで危険」
投稿は「政治家としての説明責任」か、「単なるタイムスタンプ」か
今回の騒動の背景には、政治家がSNSを“即応ツール”として使うべきか、“後追いの説明ツール”として使うべきかという議論も潜んでいる。災害時に首相がまず優先すべきは“現場指示と危機対応”であり、Xへの投稿は本来、国民への整理された説明を届ける補完的な役割に過ぎない。
石破首相の投稿は、政府がどのような体制で初動にあたり、今後どう行動していくかを簡潔に伝えるものであり、むしろ“まとめて伝える誠実な説明”ともいえる。それを「今さら投稿した」として糾弾する姿勢は、手段と目的を取り違えた「ネット至上主義」の弊害だ。
「SNSを速報ツールと勘違いしてる人多すぎ」
「ちゃんとした文書で説明してる首相の方が信頼できる」
「現場指示もして会見もして、SNSもしてって、首相に何を求めてるの?」
「“今さら投稿”とか言ってる人、災害時に冷静じゃない」
「本当に重要なのは、何時にポストしたかじゃなくて、どう対応したかでしょ?」
官邸の初動は迅速だった SNS投稿遅れで評価を歪めるな
石破首相のX投稿が午後6時台だったことをめぐっては、「津波警報は朝から出ていた」「何時間経ってんだ」という声が相次いだ。しかし、これは「SNSの投稿=対応開始」と誤認しているネット上の典型的な“時間錯覚”だ。
地震発生の8時25分直後に官邸は即座に情報収集体制を立ち上げ、1時間以内には避難誘導や被害確認の指示が出されていた。さらに午前中には首相が会見を開き、報道機関を通じて国民に対して説明している。
つまり、X投稿のタイムスタンプだけを切り取って「のろま」と断じるのは明らかに不適切だ。
むしろ見えた課題は「防災庁」の不在
一方で、今回のような広域津波への対応では、内閣府や官邸主導だけでは限界があるという現実も改めて浮き彫りになった。複数のユーザーからも「防災庁の創設を急げ」との声があがっており、災害時の省庁横断的な意思決定や支援機能の一元化が求められている。
石破首相もかねてより「災害時には専任組織による即応体制が不可欠」として、防災庁の創設に前向きな姿勢を示している。今回の混乱は、政治の情報発信とSNSの関係性、そして行政組織の限界を示す一つの教訓と言える。
「防災庁、やっぱり必要だわ」
「今の仕組みだと全部“首相が何したか”で判断されるのは無理」
「省庁の縦割りなくさないと大災害に耐えられない」
「次の震災に備えて、防災庁議論を本気で始める時」