2025-07-27 コメント投稿する ▼
石破首相、続投に理解要請へ 自民党内で退陣要求強まる中、両院議員懇談会で正念場
石破首相、続投へ理解求めるも党内から退陣要求続出 自民党は両院議員懇談会で岐路に
参院選3連敗の余波、続投か刷新か揺れる自民党
自民党は28日、参議院選挙での大敗を受けた両院議員懇談会を開催する。焦点はただひとつ――石破茂首相(党総裁)の「続投」に党内が納得するかどうかである。石破首相は「政治空白はつくるべきでない」として政権継続を明言し、党内の理解を取り付ける構えだが、すでに地方組織や党内若手、ベテランの一部からは退陣を求める声が日増しに強まっている。
石破氏は今回の会合で、自らの政権継続の意図を丁寧に説明し、「政治の安定と国益を守るため」との名目で理解を得たい意向だ。しかし、「理解要請=自己弁護」と受け止める向きもあり、懇談会では批判が噴出する可能性が高い。
党内分裂の火種 表面化する“ポスト石破”の動き
党内では、すでに複数の「ポスト石破」候補が水面下で動き出している。茂木敏充前幹事長は、自身の動画チャンネルで党執行部の刷新を明言し、「信頼の再構築が必要だ」との考えを示した。
また、麻生太郎最高顧問や岸田文雄前首相も、23日に行われた首相との会談で「続投には慎重であるべき」と伝えたとされ、長老級の一角も石破支持を控える姿勢を見せている。
さらに注目すべきは、旧安倍派に近い西村康稔元経済産業相が「総裁選をやるべきだ」と明言した点だ。国政選挙での3連敗という厳しい現実を前に、党内はもはや一枚岩ではない。
地方組織の不満と“大阪の反乱”
中央政界だけではなく、地方組織にも不穏な空気が広がっている。大阪府連では、大阪選挙区で議席を失ったことを受け会合を開催。青山繁晴会長によれば、石破首相の進退に言及する意見が出た一方で、「拙速な決断は避けるべき」とする慎重論もあったという。
とはいえ、「敗因を総括し、再出発するには執行部の刷新が不可欠」という空気は、地方レベルでも確実に広がっている。かつての「石破人気」に陰りが見え始めた今、その求心力は維持できるのかが問われている。
幹事長・公明党からの支持も不安定
森山裕幹事長は石破氏の続投を支持する姿勢を崩していないが、党内からは「選挙責任を取るべきでは」との声が根強い。公明党の斉藤鉄夫代表も続投を容認しているが、自民党側の結束次第では連立政権の屋台骨にも影響しかねない。
選対委員長の木原誠二氏も「首相がどのように総括するかを議論したい」と慎重な物言いに終始。これは、執行部批判が予想以上に広がっていることへの警戒と受け止められている。
有権者の声
「選挙に負け続けて誰も責任取らないのはおかしい」
「続投するならきちんと信を問うべきだと思う」
「石破さんの説明はいつも立派だけど、結果が出ていない」
「いまの自民党は責任感がなさすぎる」
「そもそも首相が代われば済む問題じゃない、党全体が緩んでる」
岐路に立つ石破政権、鍵を握るのは党員と地方
石破首相は「自分が退けば政治は混乱する」との理屈で続投を正当化しようとしているが、それが国民や党員に通用するかは疑問だ。選挙での結果を受けて、何らかの「ケジメ」を求める声は党内外で高まっており、それを無視すれば政権運営そのものが立ち行かなくなる可能性もある。
仮に28日の懇談会で反発が集中した場合、石破首相が方針転換を迫られる可能性も否定できない。政権の正当性を保つには、党内の理解だけでなく、国民の信頼を回復する道筋を示す必要がある。
「続投ありき」ではなく、「政権の再構築」が求められる時にきているのかもしれない。