2025-07-17 コメント投稿する ▼
公約国家公務員なり手不足に省庁横断チーム発足 “魅力伝える”だけで若者は振り向くのか?
国家公務員「なり手不足」に危機感 “魅力伝えるチーム”発足も、若者の心は動くのか
若者が公務員を選ばなくなった理由
かつて「安定の職業」の代名詞だった国家公務員が、いま志望者不足に直面している。特に、将来の幹部候補とされる「総合職」志願者の減少が深刻で、政府はこの問題を打開するため、省庁をまたいだ新たな取り組みを始めた。
17日、内閣人事局と人事院は若手職員らによる「魅力発信チーム」を立ち上げた。出席したのは、財務省・厚労省・経産省などを含む34省庁からの若手職員70名。会合では、自分たちの仕事のやりがいや面白さを共有し、それをどう発信するかを議論したという。
背景にあるのは、ここ数年で急速に進む「キャリア官僚離れ」だ。長時間労働、政治との軋轢、度重なる国会対応──理想と現実のギャップに直面し、若者はますます敬遠しがちになっている。
「霞が関の働き方、ブラックってもうバレてるし」
「年功序列で報われない構造が見えたら誰も来ないよ」
「“国のために”って言っても、報われる感じしない」
「出世しても政治に振り回されるなら魅力ないよ」
「東大生が民間に流れるの、もう止まらないと思う」
“魅力発信チーム”が目指すのは?
今回発足したチームは、月1回の会合を重ねながら、年内を目処に具体的な戦略を取りまとめる。メディア戦略やSNS発信に加えて、大学生などに人気のある著名人やインフルエンサー、有識者との連携も視野に入れているという。
「公務の魅力を“広く深く”届けることが必要」とし、省庁ごとの壁を越えて、各現場の“リアル”を伝える方向性を模索している。
だが、「まずは現場の働き方を変えることが先では?」という根本的な疑問も少なくない。
“理想”と“現実”のギャップが若者を遠ざける
国家公務員の仕事には確かにやりがいがある。政策を動かし、社会に直接インパクトを与えるポジションだ。だが、その魅力を打ち消すような職場環境が、志望者離れを招いているのが実情だ。
特に「霞が関の働き方改革」は長年の課題だが、根本的な改善は進んでいない。国会対応による徹夜業務、過度なペーパーワーク、明文化されない政治圧力──現場の声を拾いきれないまま「魅力発信」だけを先行させることには無理がある。
「説明責任は官僚、決定は政治家、責任は全部官僚…誰がやりたいの?」
「発信チームより、定時で帰れるチーム作ったほうがいい」
「“やりがい搾取”に若者はもう騙されないよ」
「AI活用で省力化する気があるのかも疑問」
「今のままなら誰にPRしても無理じゃないかな」
“伝える”だけじゃ人は動かない 必要なのは構造改革
若者にとって魅力とは、「やりがい」だけではない。報われる仕組み、合理的な労働環境、裁量ある働き方──そうした“リアルな条件”が整ってはじめて、「この仕事をやってみたい」という意欲につながる。
今回の「魅力発信チーム」は、現場の若手職員が自ら考え、発信するという点で意義はある。だが、その声が本当に制度設計や働き方改革につながっていくのか。そこが変わらなければ、どれだけ魅力を伝えても、人は戻ってこない。
国家公務員という職が、ただの“安定志向”ではなく、“変革の先頭に立てる場”として再定義されること。それがなければ、若者の目にはいつまでも霞が関は“遠い存在”のままだ。
この投稿は石破茂の公約「国家公務員の人事評価システムを見直し働き方改革を一層進 めるとともに、早期選抜・中途採用を推進」に関連する活動情報です。この公約は56点の得点で、公約偏差値57.9、達成率は20%と評価されています。