2025-07-05 コメント投稿する ▼
石破首相が川口で外国人問題に言及 「ルール守って共生を」発言に市民から賛否
石破首相、川口で応援演説 外国人問題は“最後”に
7月5日、石破茂首相(自民党総裁)は参院選に向けて埼玉県川口市で街頭演説を行いました。物価高、外交、災害対策など約6つのテーマを展開し、外国人との共生問題は演説の最後に簡潔に触れる形となりました。
川口の外国の方々にはルールを守って、社会で役割を果たしていただくことが大事。日本の文化や伝統を守りつつ、多様な人が共に生きられる社会にしていく
と述べた石破首相。しかしこの発言に対し、地元市民からは物足りなさや落胆の声も上がりました。
外国人急増、治安不安の声広がる川口
川口市は外国人住民が全国最多の市で、2025年7月1日時点で5万1千人が在住。総人口の8.4%を占めています。市の調査では「治安が悪い」と感じる市民が前年度より19ポイント増加して49%に。体感治安の悪化が市政課題となっています。
演説会場近くは、昨年、クルド人少年が煙幕花火を投げて逮捕された事件現場。地域の一部では外国人によるゴミ出し違反、バイク暴走、違法駐車など生活トラブルが頻発しており、市民の不安は根強いものがあります。
市民の声「ルールを守らせる」と言ってほしかった
演説後、市民からは次のような声が聞かれました。
「『ルールを守ってもらう』では弱い。『守らせる』と断言してほしかった」
「夜の公園は外国人ばかりで、娘を一人で出歩かせられない」
「共生にはルールの徹底が前提。そこを首相としてもっと強く言ってほしかった」
一方で、「外国人を排除するのではなく、共生のルールを共有すべきだ」という冷静な意見もありました。
「川口といえば…」にズレた期待
市民の中には、演説中の「川口といえば…」というフレーズに外国人問題への本格言及を期待した人も。しかし出てきたのは1962年の映画『キューポラのある街』の話題で、30代の会社員女性は「ズレてると感じた」と苦言を呈しました。
新藤議員は強く言及 「守らなければこの国にはいられない」
石破首相の登壇前には、地元の新藤義孝衆院議員が「ルールを守らない人はこの国にいるわけにはいきません」と明言。また奥ノ木信夫市長は外国人問題には触れませんでした。
求められる“実効性ある外国人政策”
川口での石破首相の発言は、外国人との共生を軸にしたものでしたが、実効性や具体的な対策に乏しいとの声もあり、今後の政府の対応が注視されます。外国人問題は地域社会の不安と直結しており、「共生」の美名だけでは解決できない課題が浮き彫りになっています。