2025-06-02 コメント: 1件 ▼
石破首相がコメ価格高騰に危機感 関係閣僚会議で農政の抜本見直しへ
石破首相、コメ価格高騰に危機感 関係閣僚会議で政策見直しへ
石破茂首相は6月2日の参議院予算委員会で、コメの価格が記録的に高騰している状況に対応するため、自らが議長を務める新たな「関係閣僚会議」を今週中にも設置する方針を明らかにした。この会議には小泉進次郎農林水産大臣や林芳正官房長官などが参加し、価格安定策や中長期的な農業政策の見直しが議論される見通しだ。
石破首相は「いつかは起こりうる問題だった」と述べ、長年の農政が現状のような価格急騰を招いた可能性があると認めたうえで、「消費者が安心して米を手に取れる体制を作る必要がある」と強調した。
なぜ米価がここまで高騰したのか
コメ価格の急上昇の背景には、複数の構造的な問題が絡んでいる。従来の減反政策によってコメの生産が縮小し、生産基盤そのものが脆弱になっていた。また、2023年の猛暑が稲作に打撃を与え、収穫量と品質の低下を招いた。加えて、外食需要の回復や観光客の増加が需要を押し上げ、需給バランスが一気に崩れた形だ。
さらに、政府による備蓄米の市場放出が遅れたことも市場の不安定化を助長した。価格が上昇してからの放出では、業者が既に高値で買い取ってしまった後であり、効果は限定的との指摘もある。
政府の対策と今後の展望
関係閣僚会議では、まず価格高騰の要因を徹底的に洗い出すとともに、備蓄米の運用見直しや、農家への支援、輸入米の活用の是非など、多角的な議論が求められる。
林官房長官は記者団に対し、「コメを適正価格で安定的に供給することが最優先課題だ」と述べ、今後の対策に前向きな姿勢を示した。小泉農相も「農水省の見通しが甘かったことは否定できない」と反省の弁を述べている。
食料安全保障という観点からも、農業政策の再構築が急務である。特に若年層の就農支援や、気候変動に強い品種の導入、流通の透明化など、持続可能な仕組みづくりが求められている。
ネットの声:高まる不満と期待
ネット上では、政府の対応をめぐり、賛否が飛び交っている。
「コメが高くて手が出せない。毎日食べるものなのに…」
「今さら会議?もっと早く動けたのでは?」
「農家を責めるのは筋違い。政策の失敗でしょ」
「若い人が農業をやれる環境を整えないと何も変わらない」
「備蓄米を使っても値下げになってないじゃん」