2025-05-27 コメント投稿する ▼
石破首相、UNRWAとパレスチナ難民支援で連携強化 ガザの人道危機に対応へ
石破首相、UNRWAと連携強化へ ガザ支援の継続を表明
石破茂首相は5月27日、総理官邸において国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ事務局長と面会し、ガザ地区で悪化する人道状況に対応するため、支援体制の強化と今後の連携継続について協議した。
会談では石破首相が、UNRWAの長年にわたる活動とパレスチナ難民支援への尽力に敬意を表し、「厳しい状況にある人々へ支援の手を差し伸べることは日本の責任であり、国際社会との協調の下で人道的取り組みを続ける」と強調した。
ラザリーニ事務局長はこれまでの日本からの支援に感謝を示しつつ、「ガザはすでに50万人が飢餓状態にある」と述べ、国際的な関心と支援の必要性を訴えた。両氏は、引き続きパートナーシップを深め、現地の住民に必要不可欠な支援を届ける努力を共有することで一致した。
支援の背景とUNRWAへの懸念
日本はUNRWAに対し、1953年から支援を継続しており、累計で約10億ドル以上の資金援助を行ってきた。しかし、2024年初頭には、UNRWA職員の一部に過激派との関与が指摘され、国内外でその信頼性やガバナンスに疑問が呈された経緯がある。
その後、ラザリーニ事務局長はUNRWA内部の監査体制と職員管理体制の強化を進め、外部からの調査受け入れも表明。今回の訪日では、そうした改善状況を日本政府に直接報告し、改めて信頼回復への姿勢を示した格好だ。
SNS上の反応
X(旧Twitter)やThreadsなどでも、この面会に対する意見が多く投稿された。
「石破さん、しっかり国際的な人道支援にコミットしてくれて嬉しい」
「UNRWAの問題もあるけど、今はガザの人々を助けることが先決」
「支援再開も必要だが、再発防止策の実効性が見えないと不安」
「パレスチナ支援は日本の外交的信頼にもつながるはず」
「国内支援とのバランスも考えて、慎重な判断を」
国際支援の要としての日本の役割
今回の会談にとどまらず、ラザリーニ氏は滞在中に日本記者クラブでの記者会見も行い、国内の関係者やメディアに対して現地の状況と支援要請の必要性を訴えている。政府内でも、外務省を中心にUNRWAとの協調関係の再構築が検討されており、今後の国会審議でも議題になる可能性がある。
石破政権は中東外交においても存在感を示す構えで、人道支援を柱とする国際協力の姿勢を明確に打ち出した。特に、緊張が続くガザ地区における支援の在り方は、国際社会全体の信頼を得る上でも大きな意味を持つ。
・石破首相はUNRWA事務局長と会談し、パレスチナ難民への支援継続を明言
・UNRWAに対する日本の累計支援額は10億ドルを超える
・ガバナンス改善への取り組みを踏まえ、支援再開の可能性も視野に
・SNSでは肯定的な声と慎重論が混在
・日本の中東外交における存在感が今後問われる