2025-05-23 コメント投稿する ▼
ヤシン・チェッコウリ氏、日本の制裁対象から除外 国連決定に基づく資産凍結解除
ヤシン・チェッコウリ氏の制裁解除、日本政府がリストから削除
日本政府は5月23日、テロ資産凍結の対象としていたモロッコ国籍のヤシン・チェッコウリ氏を、外国為替及び外国貿易法(外為法)に基づく制裁リストから正式に除外した。これにより、日本国内での資産凍結や移動制限といった措置はすべて解除されることとなった。
国連の決定を受けた措置、テロ関連制裁は一部見直しへ
今回の措置は、昨年8月に国連安全保障理事会の制裁委員会がチェッコウリ氏に対する制裁を解除する決定を下したことに基づく。制裁委員会は、ISIL(いわゆる「ダーイシュ」)やアル・カイダとの関係を理由に設けられた制裁対象者リストを見直し、チェッコウリ氏の削除を正式決定した。削除にあたっては、オンブズパーソン事務所による調査報告が活用され、申立て内容が十分に信頼できると判断された模様だ。
この決定によって、同氏に課されていた資産凍結、渡航制限、武器取引の禁止といった措置が取り除かれ、同様の対応を取っていた日本をはじめとする加盟国も、対応を改めることとなった。
制裁対象者数は540人に、国際社会で見直しの動き
日本政府は国連の判断に沿う形で、チェッコウリ氏の名前を制裁対象者リストから削除。これにより、日本が対象としている個人・団体の総数は541から540へと一人分減った。外務省関係者によれば、「制裁の根拠が見直されることは国際社会でも増えており、個人の権利保障とテロ対策のバランスをとる必要性が高まっている」と語る。
チェッコウリ氏はかつてテロ組織との関連が疑われたことで制裁対象となっていたが、詳しい経緯や証拠は公表されていない。現在では、制裁継続の根拠が十分ではないと判断され、長年にわたる措置がようやく解除されることとなった。
ネット上では賛否両論の声、透明性や再発防止への不安も
この発表を受け、SNSではさまざまな意見が飛び交っている。
「制裁が解除されるのはいいが、ちゃんと見直しの根拠が公開されているのか心配だ」
「こういう判断が正当ならいいけど、また同じような人物が活動再開するのは怖い」
「テロ関連で長年制裁されてた人を解除するって、かなり思い切った判断だよね」
「国際的なプロセスで見直されたんなら、信じるしかないか」
「個人の名誉回復の視点はもっと評価されるべきだと思う」
慎重な判断が求められるテロ制裁において、今回のケースは「見直し」による例外的な措置といえる。今後も国際社会では、情報の透明性と個別事情の精査が強く求められることになりそうだ。