2025-05-13 コメント投稿する ▼
深海探査母船の新造へ、自民党が石破首相に提言 老朽化進む「しんかい6500」と「よこすか」の更新急務
深海探査の母船新造を 自民党が石破首相に提言へ
自民党は5月13日、宇宙・海洋開発特別委員会をはじめとする合同会議を開催し、深海探査を支援する母船の新造を求める提言案を取りまとめた。これは、老朽化が進む有人潜水調査船「しんかい6500」の支援母船「よこすか」の更新が急務であると判断したためだ。提言は、石破茂首相に対して正式に提出される予定だ。
「しんかい6500」と「よこすか」の老朽化問題
しんかい6500は1990年に運用が始まり、これまでに約1700回もの潜航を実施し、深海の生態系調査や海底資源の探査に貢献してきた。しかし、運用開始から30年以上が経過し、耐圧殻の製造技術が国内で失われつつあることも課題となっている。一方、支援母船「よこすか」も同様に1990年に就航し、長年にわたる運用で老朽化が進んでいる。船体の補修や安全性の確保が急務となり、新たな母船の建造が求められている。
無人探査機の開発と深海探査能力の強化
提言案は、日本の排他的経済水域(EEZ)の約半分が水深4000メートル以上の海域であることを指摘し、深海探査能力の維持と強化が安全保障上も不可欠であると強調している。特に6000メートル級の深さに対応可能な無人探査機や自律型無人探査機(AUV)の開発が必要とされている。JAMSTECは、既存の探査機「うらしま」の改良や新たなROV(遠隔操作無人探査機)の開発も検討している。
ネットユーザーの反応
この提言にはネット上でも様々な意見が寄せられている。
「深海探査技術が後退したら、日本は資源でも安全保障でも不利になる」
「しんかい6500は日本の誇りだ。後継機もしっかり作ってほしい」
「無人探査は効率的だけど、有人探査の意義も忘れないでほしい」
「新しい母船の建造は高額だけど、未来への投資だ」
「深海探査を支える技術者の育成も並行して進めるべきだ」
日本は広大なEEZを有し、深海は未だに未知の領域が多い。環境保全や海洋資源の活用に向け、今後の対応が注目される。