2025-05-07 コメント投稿する ▼
生活保護申請、2月も3.6%増加 物価高と支援縮小で生活困窮者が増加
生活保護申請、2カ月連続で増加 2月は3.6%増
厚生労働省は7日、2月の生活保護申請件数が1万9078件となり、前年同月比で3.6%増加したと発表した。生活保護申請の増加は2カ月連続で、1月の増加に続き、困窮者の増加が続いていることを示している。
受給世帯数は微減も、新規受給者は増加
2月に新たに生活保護を受け始めた世帯は1万7527世帯で、前年同月比3.6%増加した。一方、既存の受給者を含む総受給世帯数は164万6229世帯で、0.2%減少した。これは、受給を終了する世帯も一定数存在するためとみられている。
生活保護申請増加の背景
生活保護申請の増加は、以下の要因が重なった結果と考えられる:
* 物価高騰:食品やエネルギー価格の上昇により、家計の負担が増加。
* 実質所得の減少:中小企業や非正規雇用者の給与が伸び悩み、生活苦が広がった。
* 高齢者世帯の増加:年金のみでは生活が難しい高齢者が申請を増やしている。
* コロナ支援策の縮小:コロナ禍での特別支援策が終了または縮小し、支援を失った人々が増加。
政府の対応と今後の課題
政府は生活保護制度の運用を適切に行うとともに、困窮者への支援策を強化する必要がある。特に、高齢者や非正規雇用者、子育て世帯に対する包括的な支援が求められている。