2025-04-25 コメント投稿する ▼
公約国産レアアース開発へ前進 石破首相、南鳥島で深海採掘試験開始を表明
石破首相、南鳥島での採掘試験開始を表明
石破茂首相は25日、総合海洋政策本部の会合で、東京都小笠原村の南鳥島周辺海域に眠るレアアース(希土類)資源の本格活用に向け、今年度中に深海6000メートルから泥を吸い上げる「揚泥管」の接続試験に乗り出すと表明した。
「レアアースは我が国の経済安全保障に直結する資源だ。国産化をしっかりと進めたい」。石破首相は、そう力を込めた。
南鳥島周辺では、これまでの調査で電気自動車やスマートフォン、風力発電機などに欠かせない希少元素が高濃度で含まれる泥が確認されており、政府は2028年度の商業化を目標に掲げている。
世界需要を支える可能性も 日本の大きなチャンス
東京大学などの研究チームによると、南鳥島周辺に広がるレアアース資源は、世界の需要を数百年分も賄える可能性があるという。特に、EVモーターの小型化に必須とされるジスプロシウムやテルビウムといった元素が高濃度で存在しており、「世界最大級」との評価も出ている。
海底6000メートルという過酷な環境での採掘には、これまでにない高い技術が求められる。揚泥管試験は、商業化に向けた第一歩だ。
課題は山積 コストと技術、そして救難体制
しかし、課題は小さくない。
・深海で安定して泥を吸い上げる技術の確立
・膨大な採掘・運搬コストの低減
・遠隔地での作業を支える安全確保と救難体制の整備
政府は、三菱重工業や石油資源開発(JAPEX)など民間企業と連携し、効率的な技術開発とコスト削減に取り組む方針だ。加えて、作業拠点から本州までの距離が遠いため、事故や急病などに備えた救難計画の整備も急務とされている。
参与会議「関係府省連携を」 民間の力も不可欠
この日、総合海洋政策本部の参与会議も石破首相に意見書を提出した。
意見書では、
・各府省庁の連携強化
・南鳥島での安全確保と迅速な救難体制の構築
・継続的な技術開発支援
の必要性を強く訴えた。
民間のノウハウと国の支援を組み合わせなければ、この巨大な挑戦は成し遂げられない。政府関係者は「日本の未来を左右するプロジェクトだ。民間、官民一体で取り組む」と語る。
- 石破首相が南鳥島レアアース採掘に向けた揚泥試験の開始を表明
- 2028年度の国産レアアース実用化を目指す
- 世界最大級とされる南鳥島の資源がターゲット
- 高コスト、深海技術、安全確保という三つの壁に挑戦
- 民間と国の総力戦で未来を切り開く構え
この投稿は石破茂の公約「国内資源の探査と実用化」に関連する活動情報です。この公約は57点の得点で、公約偏差値58.5、達成率は0%と評価されています。