2025-04-24 コメント: 1件 ▼
外国人留学生に177億円支援 文科省が「日本の宝」として手厚く支援継続へ
外国人留学生に177億円 文科省が支援継続 「日本の宝」として国費投入
文部科学省は今年度(令和7年度)も、外国人留学生の受け入れ支援を継続する。自民党政権が「日本の宝」とまで称するこの取り組みに対し、今年度は177億円を国費から投入する。対象は、各国の日本大使館を通じて選抜される優秀な留学生で、大学の学部や大学院で学ぶ学生が含まれる。
月額11.7万円の奨学金、授業料も免除
この制度の特徴は、手厚い支援内容にある。月額117,000円の奨学金が支給されるほか、都市部など特定地域に滞在する学生には2,000円~3,000円の地域加算もある。さらに、入学金・授業料・入試の検定料はすべて免除され、渡航費も原則として日本政府が負担する。帰国時の旅費も申請すれば支給される。
募集はすでに、在タイ、在ベトナム、在シンガポールなど各国の日本大使館で始まっており、制度を利用して来日する学生は今後も増える見通しだ。
全体予算は219億円、関連事業も
今年度、文科省が計上した外国人留学生向けの支援総額は219億円。このうち、今回の「国費外国人留学生制度」に充てられるのが177億円となる。ほかに、留学生受け入れ全般を支援する「受け入れ促進プログラム」に32億円、さらに大学院レベルでの人材育成を目指す「高度外国人材育成課程支援」に2億円が割り当てられる。
国際交流と人材育成が狙い
文部科学省は、この制度の目的について「優秀な人材を世界から受け入れ、将来的に日本との橋渡し役となってもらうこと」と説明している。単なる学術交流にとどまらず、外交的な信頼関係づくりやグローバルな人材ネットワークの形成も視野に入れているという。
日本にとっては、自国の大学の国際化が進む一方、将来、留学生が母国で要職に就くことにより、日本との関係強化にもつながると見ている。
- 外国人留学生支援に177億円を投入、今年度も継続
- 月額11.7万円の奨学金、授業料や入学金の免除、渡航費も支援
- 全体予算は219億円に拡大、関連事業も推進
- 目的は国際交流と人材育成、日本との友好関係の強化を見込む