2025-04-16 コメント: 1件 ▼
ガソリン補助金、初の「ゼロ円」支給 原油安で支給停止、制度の行方は不透明に
補助金制度の概要と今回のゼロ円措置
ガソリン補助金は、全国平均の小売価格が1リットルあたり185円を超えた場合に、石油元売り会社に対して支給される仕組みである。現在の全国平均価格が185円を下回っているため、補助金の支給が停止されることとなった。前週(10日~16日)の支給額は1リットルあたり4.4円であった。
制度の継続と今後の見通し
当初、政府は2025年3月末で補助金制度を終了する予定であったが、物価高対策の一環として、4月以降も当面継続する方針に転換した。これにより、今後もガソリン価格が185円を超えた場合には補助金が再開される見込みである。
政治的背景と今後の議論
自民、公明、国民民主の3党は、ガソリン税の旧暫定税率(1リットルあたり25.1円)の廃止が実現するまでの暫定措置として、6月から一定額を補助することで合意している。ただし、具体的な施策については今後の議論に委ねられており、補助金制度の継続がその検討に影響を与える可能性がある。
- 2025年4月17日から23日まで、ガソリン補助金の支給額が初めてゼロ円となる。
- 全国平均のガソリン価格が185円を下回ったことが要因。
- 政府は当初、補助金制度を3月末で終了する予定だったが、4月以降も当面継続する方針に変更。
- 自民、公明、国民民主の3党は、旧暫定税率廃止までの暫定措置として、6月から一定額を補助することで合意している。
- 今後の原油価格や為替レートの動向により、補助金支給の再開や制度の見直しが検討される可能性がある。
今回の補助金ゼロ円措置は、原油価格の下落を受けたものであり、消費者にとってはガソリン価格の安定が期待される。一方で、政府の財政負担や脱炭素政策との整合性など、補助金制度の今後の在り方については引き続き議論が必要である。