2025-03-21 コメント投稿する ▼
石破首相、杉田水脈氏公認を巡る矛盾 差別発言に「強烈な違和感」と反論
■ 立憲民主党の杉尾氏が鋭く指摘
立憲民主党の杉尾秀哉議員は、9日に開催された自民党大会で石破首相が杉田氏を公認候補として紹介した際、満面の笑顔で拍手をしている写真を取り上げ、その態度に対する批判を強調。杉田氏が過去に発言した「男女平等は反道徳の妄想である」などの差別的な発言や、裏金問題についても触れ、公認決定には強い疑問を示した。
杉尾氏はさらに「政倫審に出ていない杉田氏に対して、説明責任を果たしたとは到底言えない」と批判し、石破首相の判断を追及した。
■ 石破首相の公認理由と発言
石破首相は、杉尾氏の指摘に対し、「満面の笑み」と言われた写真について、「顔の大半が手で隠れている」と反論。自分の判断で公認候補を決定したことを認めた上で、杉田氏の発言について「強烈な違和感を持っている」と語った。特に、杉田氏が過去に行った差別的な発言には賛同できないと明言した。
また、公認の過程について「本人の申請、審査を経て選挙対策本部で決定された」とし、最終的な判断は自分が下したことを説明した。石破首相は、自民党として「不当な差別を許さない」という立場を強調し、杉田氏にも「言動には責任を持ってもらいたい」と注文をつけた。
■ 野党の矛盾指摘
杉尾氏は、石破首相が「不当な差別を許さない」と繰り返す一方で、杉田氏を公認候補にしたことを指摘し、「言っていることとやっていることが違う」と皮肉を込めて批判。首相の答弁に対する矛盾を鋭く指摘した。
杉田水脈氏は、過去に「女性は嘘をつける」などの発言で物議を醸しており、これが公認に際しての大きな問題となっている。しかし、石破首相は「そのような発言には強烈な違和感がある」としながらも、最終的には杉田氏の公認を決定した背景に関して十分に納得のいく説明を行うことができなかった。
■ 自民党内外での反応
杉田氏の発言については、自民党内でも賛否が分かれているとされ、今後の選挙戦でその影響がどのように表れるかが注目されている。特に女性やマイノリティに対する理解が求められる現代において、差別的な発言を擁護することが党のイメージにどう影響するかが焦点となっている。
自民党内でのリーダーシップが試される中、石破首相の立場は微妙なものとなり、今後の公認候補者選びや党の方針に対して、国民の反応や野党のさらなる追及が予想される。
■ 結論
杉田水脈氏の公認を巡る問題は、自民党内での議論を引き起こしており、特に石破首相がその判断についてどのように説明するかが注目されている。杉田氏の過去の発言が党の方針と矛盾しているとの指摘は、選挙戦を前に自民党にとって大きな課題となるだろう。