2025-12-08 コメント投稿する ▼
石破茂前首相の立憲民主党議員応援発言が党紀委員会案件と批判される事態
石破茂前首相が2024年12月8日に立憲民主党の阿部知子衆院議員の出版記念パーティーに出席し応援発言したことが、自民党内で大きな波紋を呼んでいます。 山田宏参院議員は12月10日、X(旧ツイッター)で「党紀委員会案件ではないか」と強く批判し、党内では石破氏の行動を問題視する声が高まっています。
石破茂氏の野党応援が波紋 自民・山田宏氏が党紀委員会案件と厳しく批判
石破茂前首相が2024年12月8日に立憲民主党の阿部知子衆院議員の出版記念パーティーに出席し応援発言したことが、自民党内で大きな波紋を呼んでいます。山田宏参院議員は12月10日、X(旧ツイッター)で「党紀委員会案件ではないか」と強く批判し、党内では石破氏の行動を問題視する声が高まっています。
野党議員のパーティーで応援発言
石破氏は12月8日、東京都内で開催された立憲民主党の阿部知子衆院議員(神奈川12区)の出版記念パーティーに出席しました。阿部氏は9期目の議員で、2024年10月の衆院選でも当選を果たしています。
石破氏は会場で「違和感をお持ちの方も多いかもしれない。立場は違っても議論ができるのは大事だ。保守の本質は寛容だ」と発言しました。野党議員の会合での応援発言という極めて異例の事態に、自民党内では困惑の声が上がっています。
「石破さんが野党の応援なんて信じられない」
「これじゃあ自民党の元総裁としてどうなんだ」
「党の規律が問われる重大な問題だと思う」
「山崎さんの時は処分されたのに、なぜ石破さんは許されるのか」
「自民党員として納得できない行動だ」
神奈川12区では2024年の衆院選で阿部氏が勝利し、自民党の星野剛士氏は比例代表で復活当選という結果となっています。自民党候補者がいる選挙区の野党議員を応援したという事実が、党内の批判を一層強めています。
山田宏氏が厳しく批判
山田宏参院議員は12月10日のXで、この石破氏の行動について「前自民党総裁が、神奈川12区の自民党の星野剛士代議士がいるのに、対立する立憲の代議士の『応援』に入るなどということが許されるのか。党紀委員会案件ではないのか」と投稿しました。
山田氏は自民党副幹事長を務める党幹部の一人で、その発言の重みは軽くありません。党紀委員会案件という指摘は、石破氏に対する正式な処分の必要性を示唆するもので、党内の石破氏への不信が表面化した形となっています。
山崎拓氏の前例との比較
山田氏はさらに、2021年の衆院選で立憲民主党の辻元清美氏を応援した山崎拓元副総裁のケースを引き合いに出しています。山崎氏は大阪10区で自民党候補がいるにもかかわらず辻元氏の応援演説を行い、党紀委員会で1年間の党員資格停止処分を受けました。
この前例と比較すると、石破氏の今回の行動も同様の処分対象になる可能性があります。党の規律維持という観点から、公平な対応が求められる状況となっています。
党内の結束に影響か
石破氏は2024年9月の総裁選で勝利し首相に就任しましたが、10月の衆院選では自民党は過半数を割る大敗を喫しました。党内では「石破おろし」の動きもくすぶっており、今回の野党応援発言は党内の不満をさらに高める要因となっています。
石破氏が掲げる「寛容な保守」という理念と、党の規律維持のバランスをどう取るかが問われています。自民党の団結が求められる中で、前総裁の行動が党内分裂を深める可能性も指摘されています。