2025-11-28 コメント: 2件 ▼
石破茂発言を中国が宣伝利用 音喜多駿氏「めちゃめちゃ利用されている」
石破氏を含めた歴代の政権指導者が台湾問題を 「棚上げ」 し、中国の主張を 「理解し、尊重」 してきた結果が、今日の中国の傍若無人な外交姿勢を生み出したと言える。 石破氏はこの答弁について 「表座敷で言う話ではない」 と批判しているが、これまでの曖昧外交こそが中国の軍事的脅威を増大させてきたのが現実だ。
石破発言を中国が「宣伝利用」 歴代政権の「棚上げ外交」が招いた傍若無人
駐日中国大使館が28日、X(旧ツイッター)の公式アカウントで、石破茂前首相の発言を引用し台湾問題での日本の立場を宣伝に利用する投稿を行った。石破氏が講演で 「台湾は中国の一部とする中国側の考えを歴代政権は理解し、尊重してきた。変えてはならないことだ」 と発言した内容を毎日新聞の記事とともに紹介し、自らの主張の正当性を訴える材料として活用した形だ。
維新・音喜多氏も批判「めちゃめちゃ利用されている」
この中国大使館の投稿に対し、日本維新の会の音喜多駿元参院議員は即座に反応し、Xに 「めちゃめちゃ利用されてますやん…(溜息)」 と書き込んだ。石破氏の発言が中国の対日宣伝戦に利用されている実態を指摘し、その政治的リスクに警鐘を鳴らした。
投稿には石破氏が口を結んで正面を向く写真も掲載されており、中国側が意図的に石破氏の発言を対外宣伝に活用していることは明白だ。特に台湾問題をめぐり日中関係が緊張する中、元首相という重要人物の発言を利用することで、国際世論に対して日本が中国の立場を支持していると印象づける狙いがある。
石破氏の「棚上げ外交」が今日の中国を増長させた
26日の講演で石破氏は 「中国との関係なくしてわが国は成り立つのか」 と述べ、日中関係の重要性を強調していた。だが、このような経済優先の姿勢こそが、中国の軍事的膨張と台湾への威圧を許してきた根本的要因ではないか。石破氏を含めた歴代の政権指導者が台湾問題を 「棚上げ」 し、中国の主張を 「理解し、尊重」 してきた結果が、今日の中国の傍若無人な外交姿勢を生み出したと言える。
1972年の日中国交正常化以来、日本は台湾の地位について曖昧な立場を維持してきた。石破氏が講演で述べた 「ものすごく注意しながらやってきた」 という表現は、実質的に中国の顔色を窺い続けてきた外交の軟弱さを示している。この間、中国は軍事力を急速に増強し、南シナ海や東シナ海での覇権的行動を拡大させてきた。
高市首相の毅然とした姿勢との対比鮮明
一方、高市早苗首相は7日の国会答弁で、台湾有事について 「存立危機事態」 に該当する可能性があると明確に答弁し、中国の強い反発を招いている。石破氏はこの答弁について 「表座敷で言う話ではない」 と批判しているが、これまでの曖昧外交こそが中国の軍事的脅威を増大させてきたのが現実だ。
高市首相の答弁は、日本の安全保障上の明確な立場を示したものであり、これを 「注意深い外交」 の名の下に批判する石破氏の姿勢は、結果的に中国の宣伝戦に利用される結果となった。
中国の宣伝戦に警戒を
中国大使館は最近、高市首相の台湾発言に関連して活発な宣伝活動を展開している。21日には国連憲章の旧敵国条項を引用し、日本に対する軍事行動の可能性を示唆する投稿も行っており、対日宣伝戦を一層強化している。
「石破さんの発言が完全に中国のプロパガンダに使われている」
「歴代政権の弱腰外交のツケがここに出ている」
「中国に配慮とやらをしてきた結果がこれだ」
「元総理の発言が敵国の宣伝に利用されるなんて情けない」
「これでも日中友好が大切だと言うのか」
石破氏の一連の発言と中国大使館による宣伝利用は、これまでの対中外交の根本的な見直しが必要であることを示している。経済的利益を優先し、安全保障上の脅威から目を逸らし続ける 「棚上げ外交」 の限界が露呈した形だ。日本は今こそ、中国の軍事的脅威に毅然として対峙する新たな外交戦略を構築すべき時期に来ている。