2025-10-12 コメント投稿する ▼
公約奄美沖EEZに中国調査船2隻目 “学術”の仮面と問われる日本の国防意識
しかし、東シナ海では両国のEEZが重なり、中間線を境にすべきという日本の主張に対し、中国は「大陸棚の延長」を理由に中間線を認めていません。 奄美沖で起きているのは、軍事衝突ではなく「実効支配を積み上げる侵出」です。 これに対抗するのは法の条文ではなく、国家としての防衛意識と行動です。 日本は、国防を「有事対応」ではなく「平時の責務」として考え直すべき時に来ています。
奄美沖EEZで中国調査船2隻目 “学術”の仮面を被った主権侵食
鹿児島県・奄美大島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)で、中国の海洋調査船「向陽紅22」に続き「向陽紅03」が活動していることが10月12日、政府関係者への取材で分かりました。9月下旬から同海域を低速で往復しており、「学術調査」を名目にした実質的な主権侵食の動きと見られています。
向陽紅22は9月25日に中国・上海の横沙島を出発し、26日以降、人が歩くほどの時速約4キロ(2ノット)で日中中間線を往復。10月12日までの17日間で少なくとも25回、中間線をまたぎました。
この海域には、中国が開発を進めるガス田「白樺(中国名・春暁)」が存在し、18基の掘削装置(リグ)が設置済み。さらに今年は3基の新設が確認されています。
「純粋な学術調査ではない」
「監視・通信を目的とした軍民両用行動だ」
「リグを足場に実効支配を拡大している」
「日本政府の反応を探っている」
「このままでは“海の既成事実”が完成する」
軍民融合の“調査船” 奄美沖での異常行動
中国の海洋政策に詳しい九州大学大学院の益尾知佐子教授(国際関係論)は「純粋な学術調査目的でないのは明らかだ」と断言しています。
中国のリグは多機能化され、監視・通信中継・データ収集のほか、軍用機材の支援も可能です。南シナ海で人工島造成の前段階に用いられた手法と酷似しており、奄美沖の動きも「海の静かな侵出」と見るのが自然です。
日中中間線をまたぐ“灰色行動”
日本のEEZは国連海洋法条約に基づき沿岸から200カイリ(約370キロ)を範囲とし、資源・漁業に関する主権的権利を有します。
しかし、東シナ海では両国のEEZが重なり、中間線を境にすべきという日本の主張に対し、中国は「大陸棚の延長」を理由に中間線を認めていません。
この「解釈の隙間」を突く形で、中国はリグを増設し、調査船を常態化させています。航行は合法の範囲を装いながら、事実上の支配圏を広げる手法です。
抗議だけでは国は守れない
日本政府は外交ルートを通じて抗議していますが、調査船の活動は止まりません。海上保安庁が監視を強化しても、中国船はEEZの外縁をなぞるように移動し、国際法の“グレーゾーン”に潜り込みます。
つまり、相手は法の裏をかく術を熟知している。対して日本は「抗議」という外交儀礼にとどまり、実効的な国防措置を取っていないのが現実です。
「外交で止められる相手ではない」
「領土を守る覚悟を政治が示すべきだ」
「防衛出動以前の抑止を整備しなければならない」
「海保任せでは“主権防衛”にならない」
「国防は軍事ではなく国家の意思だ」
問われるのは“国防の覚悟”
奄美沖で起きているのは、軍事衝突ではなく「実効支配を積み上げる侵出」です。
これに対抗するのは法の条文ではなく、国家としての防衛意識と行動です。日本は、国防を「有事対応」ではなく「平時の責務」として考え直すべき時に来ています。
必要なのは、海上保安庁・自衛隊・外交当局が縦割りを超えて一体的に領域警備を行う仕組みです。中国の行動を“調査”と受け取るのではなく、“国家行動”として認識する政治判断が欠かせません。
奄美沖のEEZで何が行われているかを把握し、即応する。それが国防であり、国を守る意志です。
「日本の海を守るのは日本人しかいない」
「国防は軍事ではなく国家の姿勢」
「一線を越えられてからでは遅い」
「外交と防衛を分ける発想をやめるべきだ」
「守る覚悟を、国民と政府が共有する時だ」
日本がいま問われているのは、法律でも条文でもなく「守る覚悟」です。奄美沖の静かな侵出は、見過ごせば必ず本土の危機につながる。防衛は軍事の話ではなく、国土を守る意思の問題です。
この投稿は石破茂の公約「中国に対しては、「建設的かつ安定的な関係」を日中双方の努力で構築」に関連する活動情報です。この公約は30点の得点で、公約偏差値45.5、達成率は0%と評価されています。