2025-09-02 コメント投稿する ▼
石破茂首相「石破らしさ失った」謝罪 退陣時期は示さず、泥舟政権の行方に注目
石破茂首相、参院選大敗を謝罪「石破らしさを失った」
石破茂首相(自民党総裁)は2日、党本部で開かれた両院議員総会で、7月の参院選大敗をめぐり自らの責任を認め、深い謝罪の言葉を述べた。首相は「石破であれば変えてくれると期待をいただいた。その思いに応えることができなかった」と総裁選時の国民の期待に触れつつ、「期待を裏切ったことで多くの同志を失った。総裁としての私の責任だ」と頭を下げた。
一方で、退陣時期については「地位に恋々とするものではない。責任から逃れず、しかるべき時にきちんと決断をする」と述べるにとどまり、具体的な時期は明言しなかった。
「石破らしさ」を失ったと自己批判
石破首相は演説の中で「法律案や予算案の成立を優先するあまり、『石破らしさ』を失ってしまった」と自己批判した。党内融和を優先した結果、政策の方向性が曖昧になったとの認識を示し、「何をやりたいのかわからない」との批判が高まったことに言及した。
党内の結束を呼びかける一方で、「多くの同志を失ったのは至らなさによるもの」と繰り返し述べ、自らの指導力不足を率直に認める姿勢を見せた。
「石破であれば変えてくれると思ったのに期待外れだった」
「石破らしさを失ったという自覚は重い」
「泥舟政権の中での自己批判にしか聞こえない」
「企業献金や不透明な資金を断たなければ変わらない」
「給付金頼みでなく、国民に伝わる政策を示すべきだ」
こうした声は、首相の発言後すぐに党内外で広がった。
国民に向けた謝罪と政策課題
首相は国民に対しても「常に謙虚で誠実であろうと努めてきたが、期待に応えられなかった」と陳謝した。その上で今後の課題として、物価高騰への対応や賃金上昇の実現、農業政策や米国との関税交渉、防衛力強化、そして激甚化する災害対策を挙げた。
特に最低賃金付近で苦しむ労働者への支援について言及し、「物価上昇を上回る賃金上昇をどう実現するかをきちんと示さなければならない」と語った。
退陣時期は明言せず、泥舟政権への批判も
首相は「責任から逃げることなく、しかるべきときに決断する」と語ったが、具体的な時期は明言せず、政権運営への不透明感は残された。参院選敗北後、党内からは総裁選前倒しを求める声が強まっており、泥舟政権と揶揄される状況を打破できるかは不透明だ。
自民党は参院選総括に「解党的出直し」との文言を盛り込む方針を固めており、石破首相がその舵取りを担うのか、それとも交代に追い込まれるのか、今後の展開に注目が集まる。
石破茂首相、退陣時期を示さず「石破らしさ」喪失を謝罪 泥舟政権の行方
石破茂首相の発言は、参院選大敗を経て党内外の不信を受け止めるものだったが、退陣時期を示さなかったことで「責任の先送り」との見方も強い。泥舟政権と批判される中、政権の信頼回復は一層困難な局面を迎えている。