2025-08-21 コメント投稿する ▼
小泉進次郎農水相、万博視察で存在感 「改革魂」と吉村氏を称賛、自身の将来像もアピール
小泉進次郎農水相、万博視察で存在感 吉村知事を「改革魂」と称賛
自民党の小泉進次郎農林水産相が21日、大阪・関西万博会場を訪れた。同行したのは日本維新の会代表で大阪府知事の吉村洋文氏だが、この日の主役はむしろ小泉氏だった。万博視察は約3時間に及び、視察後の取材では「改革魂を持った政治家」として吉村氏を持ち上げつつ、自身の政治的立ち位置を際立たせた。
小泉氏は会場内で吉村氏と昼食をともにし、食をテーマにしたシグネチャーパビリオン「EARTH MART」や大阪ヘルスケアパビリオンを視察。さらに吉村氏の提案で当初予定になかった大屋根リングの見学も加えられた。若手政治家らしい柔軟さを示しつつ、会場で積極的に声をかける姿は、来場者や報道陣の注目を集めた。
「ポスト石破」としての意識
小泉氏は石破茂総理の下で農水相を務めているが、党内外では「ポスト石破」の一人として注目されている。今回の視察は単なる会場案内にとどまらず、次世代リーダーとしての存在感を演出する場となった。
視察後の会見で小泉氏は「批判もあった万博がこれだけにぎわいを見せ、評価を覆した」と吉村氏を称えつつ、「世論の賛成を少数派から多数派へと変えることができる、改革の魂を持った政治家だ」と語った。この発言は同時に、小泉氏自身も「改革」の旗を掲げる政治家であることを示すものだった。
小泉氏の地元・神奈川県では2027年に国際園芸博覧会が予定されており、農水省が所管する。小泉氏は「吉村氏の取り組みに背中を押してもらった」と語り、自身の地元イベントとも結びつけて「改革」と「地域振興」を重ねてアピールした。
吉村知事との親密さと発信力
吉村氏は維新代表としての立場から、自民党との連立参加が取り沙汰されている。だがこの日は「現時点では考えていない」と連立入りを否定。その一方で「与党であれ野党であれ、同じ考えを持つ皆さんと協力したい」と語り、小泉氏との信頼関係を強調した。
小泉氏は吉村氏について「備蓄米の放出をスピード感を持って実行した」と称賛。互いに「改革型の政治家」と評価し合うやりとりは、観衆の前での政治的メッセージとなった。両者の発信力は強く、メディアの注目を集めることで「改革」というキーワードを国政に再び浸透させた形だ。
「小泉氏はやはり発信力が別格だ」
「吉村氏を持ち上げつつ自分をアピールするのが上手い」
「ポスト石破を意識しているのが伝わった」
「万博を通じて自分の地元の博覧会にもつなげる巧さ」
「泥舟連立政権に代わる選択肢を小泉氏が示せるか注目」
「改革」の言葉に込めた意味
小泉氏はこれまでも環境や農政で「次世代のための政治」を訴えてきた。今回の「改革魂」という表現は、石破政権が直面する課題――政治とカネの不信、経済停滞、社会保障制度の限界――に対して、自らが変革を担える人物だという自己演出にほかならない。
吉村氏との親密さをアピールする一方、小泉氏は「改革」というワードを独自の政治ブランドとして磨き上げようとしている。世論の支持を広げる手腕を見せつけることで、次世代リーダーとしての存在感を高める狙いが透けて見える。