2025-07-03 コメント投稿する ▼
小泉農水相「野田氏は無責任」発言に誤読疑惑 就農支援を巡る“読解力”論争が拡大中
「農水予算を23兆円に?」小泉氏の投稿にツッコミ続出
小泉進次郎農林水産大臣が、参院選における立憲民主党・野田佳彦元首相の第一声に対し、「農林水産予算を10倍???23兆円にするってことですよね…。やっぱり野党は無責任」とX(旧ツイッター)に投稿した。だが、野田氏の発言の意図を正確に理解せずに批判したのではないかとの指摘が相次いでいる。
問題となったのは、NHKが伝えた野田氏の発言。「もっと農業人口が増えるようにするための予算を10倍にしたい」という内容だ。これは農水予算全体ではなく、主に「就農支援など農業人口増加を目的とした個別予算」の拡充を指していたと見られる。
これに対し、小泉氏は農水省の総予算全体が約2.3兆円であることから、「それを10倍にする=23兆円に?」と受け取り、野党の主張を「無責任」と断じた。しかし、就農支援策の枠組みは農水予算のごく一部にすぎず、明らかに文脈の読み違いだった可能性が高い。
「どう読んでも“農水予算全体”って言ってないよね?」
「言葉の一部だけ見てドヤ顔で批判してるのダサすぎる」
「就農対策の話を全体の話にすり替えたら、そりゃ印象操作になる」
「こういうのが“誤読”ってやつ。自分で恥ずかしくならないの?」
「進次郎さん、もう少し文章を丁寧に読もうよ…」
立民・小沢氏も反応「社会人として最低限の国語力を」
野田氏本人は直接反応していないが、立憲民主党の小沢一郎衆院議員の事務所アカウントが、小泉氏の投稿に対しXで異議を表明。「最低限の国語能力・文章理解能力は、大臣・政治家という以前に社会人として必要不可欠」と強い口調で批判した。
このやり取りをきっかけに、SNSでは「政治家の読解力」や「発言の責任」をめぐる議論が盛り上がった。与党の大臣という立場にある小泉氏の言葉の影響力は大きく、軽率な解釈による発信は、選挙戦の行方だけでなく政治不信にもつながりかねない。
「進次郎さん、国語の勉強からやり直して」
「自分の都合のいい部分だけ切り取って、野党叩きっていつものパターン」
「こういう読み間違いが国の政策に影響してると考えるとゾッとする」
「野田さんの発言はむしろ当たり前のこと言ってるだけだった」
「発言の意図くらいちゃんと理解してから批判して」
野田氏の本意は“農業人口減少への危機感”
野田氏が語ったのは、日本の農業人口が著しく減少している現実と、それに対する対策として就農支援に予算を重点配分すべきだという真っ当な政策提案だ。
現在、農業従事者の平均年齢は67歳を超え、担い手不足は深刻な国難レベル。にもかかわらず、農水省の予算の多くは補助金や既存施策に固定され、若手や新規就農者への直接支援はごく限られている。
この現状を打破するために「就農支援に使える予算を10倍に」というのは、むしろ具体的な数値目標を示した現実的な提案だ。小泉氏が本当に農業の未来を考えるのであれば、この発言の意図を汲み取り、建設的な議論につなげるべきだった。
問われるのは“批判力”ではなく“読解力”
今回の一件は、政治家が発言をどう読むか、そしてどう伝えるかの重要性をあらためて浮き彫りにした。相手を攻撃するために発言の一部を都合よく解釈するのではなく、文脈全体を捉えた上での議論が求められている。
選挙戦という場は、言葉の力が最大限に試される場でもある。政権中枢にある大臣だからこそ、その発言には厳しい目が向けられる。正確な情報の理解と、公正な批判――それが民主主義の健全な土台である。