2025-06-04 コメント: 1件 ▼
アフリカ豚熱から日本を守れ 違法肉製品の摘発強化へ農水省が抜本対策提言
アフリカ豚熱流入阻止へ 農水省が抜本対策を提言
家畜の命を脅かすアフリカ豚熱(ASF)の日本上陸を防ぐため、農林水産省の専門家検討会が新たな対策案を示した。検討会は6月4日、ASFウイルスなどの侵入リスクが高まっている現状を受け、違法な肉製品の持ち込みを食い止めるための水際対策強化と法制度の見直しを提案。常習的に持ち込む人物への対応や、違法輸入品の流通経路の封じ込めに力を入れるべきだと指摘している。
持ち込み急増、違法な肉製品に警戒
禁止されているはずの肉製品の持ち込みが後を絶たない。特に、旅行者が土産品などの名目でソーセージやハムなどの加工肉を携帯して入国するケースが増えており、中には繰り返し持ち込む常習者の存在も確認されている。さらに、こうした違法な製品が都市部の外国食材店などで販売されていたケースもあり、すでに加熱などで感染力を失ったASFウイルスが検出されたこともあるという。個人の違反行為を超え、組織的な密輸の可能性もあるとして、農水省は警戒を強めている。
家畜防疫官の権限拡大、外国食材店への立ち入りも
今回まとめられた対応策では、違法な肉製品の流通を根本から断ち切るために、家畜防疫官に対し新たな権限を与えることが盛り込まれた。これにより、外国食材店への立ち入りや、販売が疑われる商品を現場で廃棄する措置が可能になる見通しだ。現行法では対応が難しいケースも多く、今後は家畜伝染病予防法などの法改正も検討課題になる。
探知犬の活躍と地方空港での対応強化
ASF対策の前線で活躍しているのが、検疫探知犬だ。現在、全国で100頭以上が稼働しており、手荷物や郵便物に含まれる禁止品の発見に貢献している。農水省は今後、主要空港だけでなく地方空港にも配備を拡大し、全国的な検査体制の底上げを目指す。
ネット上の反応:畜産守れの声多数
「違法な肉の持ち込みがこんなに多いとは…もっと早く厳しくするべきだった」
「検疫探知犬、頼もしい!もっと活躍の場を広げてほしい」
「外国食材店でASFウイルス検出って、完全に怖い話じゃん…」
「常習者への厳罰化が必要。警告だけじゃ防げないでしょ」
「畜産業守るには今が正念場。農水省、頑張ってほしい!」
ASFは、現在もアジアを中心に拡大を続けている。日本国内ではいまだ発症例はないものの、一度侵入すれば養豚業界への打撃は計り知れない。検討会の提言を受け、農水省は制度の整備と水際対策の実行に本腰を入れる構えだ。