2025-05-29 コメント投稿する ▼
アイリスオーヤマの備蓄米が45分で完売 楽天も続々発送へ―政府米放出の背景と影響
備蓄米に殺到、45分で完売 アイリスオーヤマと楽天が予約販売開始
アイリスオーヤマが政府備蓄米の予約販売を自社通販サイトで始めたところ、想定以上のアクセスが集中し、わずか45分で初回分が完売した。販売されたのは、5キロ入りで税抜2000円の精米商品。政府からの引き渡しを受けた同社はすぐに加工と出荷準備に入り、6月2日に購入者へ届くよう、6月1日に発送を予定している。ネット注文では送料が別途400円かかる。店舗販売も2日の朝から始める。
楽天グループも同じ日に「楽天市場」内で特設ページを設け、5キロ1980円(税抜)の価格で予約受付をスタート。こちらも開始直後に売り切れたが、在庫の追加に応じて順次再開していく方針だ。発送は6月7日以降を予定しており、精米や包装は委託業者により進められている。
なぜ今、備蓄米なのか?背景にある政府の判断
今回の販売は、政府がコメの価格高騰や供給不安に対応するため、民間企業と随意契約を結び備蓄米を市場に放出したもの。入札ではなく、直接企業と契約する方式に転じたことで、流通のスピードと消費者への価格メリットが実現された。
これにより、一般家庭にとっては手頃な価格でお米を購入できる機会が広がった。販売開始直後から各社のオンラインストアにはアクセスが殺到し、予約受付は熾烈な争奪戦となった。
各社の対応と今後の販売スケジュール
アイリスオーヤマは約1万トンの玄米を政府から仕入れており、今後も引き渡しの進捗に応じて段階的に販売を再開する方針だ。同社はパッケージデザインにも工夫を凝らし、家庭向けの安心感や品質を訴求している。
一方の楽天は、ユーザーの反応を受けながら在庫調整を進めており、「生活応援米」と銘打って、今後も継続的に供給体制を強化していく構えを見せている。
消費者の声とネットの反応
SNSでは、多くのユーザーが今回の販売についてリアルな声を上げている。
「アイリスのサイト、全然つながらなかった。開始10分で諦めた」
「備蓄米、ちゃんと家庭に届くなら大歓迎。5kgで2000円は神」
「楽天でも即売り切れ。もう少し数を増やしてほしい」
「転売ヤー対策ちゃんとしてくれ、真面目に買いたい人に届かない」
「政府が動いたのは良いけど、次回はもっとスムーズにして」
このように、販売スピードの早さや購入の難しさに戸惑う声がある一方で、価格や政策そのものを支持する意見も多い。
今後の課題と流通への波紋
政府は今後、ドン・キホーテやイオンなど大手小売にも備蓄米を供給する予定で、販売網はさらに広がる見通しだ。ただし、玄米の状態で供給されるため、精米機能を持たない中小業者には委託先の確保や加工体制の構築が課題となる。
また、今回の価格設定は通常の市販米より割安なため、既存の流通業者や農家への影響も懸念されており、公平な市場調整と供給の持続性が問われる。