「備蓄米は動物のエサ」発言が物議 玉木雄一郎氏と小泉進次郎農水相が対立、米価政策に波紋

「備蓄米は動物のエサ」発言が物議 玉木雄一郎氏と小泉進次郎農水相が対立、米価政策に波紋

玉木氏の「餌になる米」発言が波紋


国民民主党の玉木雄一郎代表が、政府が市場に放出しようとしている備蓄米について「あと1年経てば動物のエサになるようなものだ」と述べたことで、波紋が広がっている。この発言は5月28日に開かれた衆議院農林水産委員会でなされたもので、政府による米価安定策に対する批判の一環だった。

これに対して、農林水産相の小泉進次郎氏は記者団の前で、「米価の安定を目指して備蓄米の活用を進めている中で、あのような発言は正直残念だ」と苦言を呈した。政府としては、現在の価格高騰を抑えるために備蓄米の放出を進めており、タイミングとしてはデリケートな時期だった。

備蓄米は「古米」だが価値あり?


農水省によると、政府が保有する備蓄米には保存期間が定められており、5年を超えると市場向けではなく、飼料用や加工用として再利用されるのが通例だ。今回放出される30万トンもの備蓄米のうち、2021年・2022年産の米が中心で、一部にはすでに鮮度の落ちたものも含まれているとされる。

玉木氏の発言の背景には、「政府は市場で求められている銘柄米や高品質米ではなく、いわば価値の落ちた米を放出しているに過ぎない」という問題意識がある。彼は「消費者が本当に求めているのは安価なコシヒカリなどであり、単なる古米ではない」と指摘した。

「本音」と「表現」のギャップ


問題となった「動物のエサ」という表現について、玉木氏は同日夜、自身のSNSで「意図が誤解された」と釈明。「備蓄米の流通によって市場価格が大きく下がるとは考えにくい。古くなれば飼料用に回されるのが現実」と説明し、問題提起のつもりだったと語った。

一方で、政府与党側からは「消費者感情を逆なでするような言い回しは控えるべきだ」とする声もあり、国会内でも意見が分かれている。

ネット上の反応:賛否入り混じる


SNS上では、玉木氏の発言について賛否が交錯している。

「ちょっと言い過ぎ。でも言いたいことはわかる」
「古米の流通実態を知ってると、別に間違ってはいない」
「あんな言い方をしたら誤解されるに決まってる」
「備蓄米を飼料用に回すのは当然。でも消費者への説明が足りない」
「こういう議論が出るだけでもいい傾向」


備蓄米政策の今後と課題


今回の一連のやりとりを通じて明らかになったのは、備蓄米の扱いに対する政府と野党の認識のズレだ。価格安定のための市場介入であっても、品質や消費者ニーズに即した対応が伴わなければ、政策効果は限定的となる。

政府には、備蓄米の品質や使用用途に関する透明性の向上、消費者への丁寧な説明が求められる。一方、野党側にも、国民の信頼を得るためには慎重な言葉選びが必要となろう。

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2025-05-29 09:46:55(植村)

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