2025-09-29 コメント投稿する ▼
高知東生「芸能人は引退、政治家は図太い」 小泉進次郎陣営ステマ問題に皮肉
高知は「俺もやらかした芸能人だけど、ステマ問題をやらかして芸能界から引退した人たちもいる」と切り出し、「それに比べて政治家は図太い! 一方で、政界ではステマ問題が発覚しても、責任の取り方は芸能界に比べて極めて軽い。 こうした声は、メディアの姿勢や政治家の責任の取り方に対する国民の強い不信を反映している。
高知東生「芸能人は引退、政治家は図太い」
俳優の高知東生(60)は2025年9月29日、自身のSNSを更新し、政界を揺るがす「ステマ問題」に私見を投稿した。高知は「俺もやらかした芸能人だけど、ステマ問題をやらかして芸能界から引退した人たちもいる」と切り出し、「それに比べて政治家は図太い!」と指摘した。さらに「はっきり答えない、論点をずらす、被害者に変わり身する技術を教えて欲しいゾ」と述べ、政治家の対応姿勢を皮肉った。
この発言は直接的な名前を挙げてはいないが、背景には自民党総裁選に出馬している小泉進次郎=現職農林水産大臣・自民党総裁候補(44)の陣営で明らかになった「やらせコメント要請」疑惑がある。報道では、陣営関係者に対して「ニコニコ動画」に小泉氏を称賛するコメントを投稿するよう要請し、具体的な参考例文まで示したことが伝えられている。
芸能界でのステマと政界でのステマ
芸能界では、過去にステマ行為が社会問題化し、複数の芸能人が引退や活動休止に追い込まれた。消費者を欺く宣伝手法は、スポンサーや視聴者の信頼を失墜させ、再起不能となるケースもあった。高知自身も過去に薬物事件で社会的制裁を受けており、その経験から「芸能界は厳しく断罪される」現実を実感している。
一方で、政界ではステマ問題が発覚しても、責任の取り方は芸能界に比べて極めて軽い。小泉氏は26日の閣議後会見で「私自身は知らなかった」と釈明しつつ「行き過ぎた表現があった」と謝罪した。だが、処分は一部関係者の役職辞任にとどまり、本人は「再発防止を徹底する」として総裁選への立候補を続ける姿勢を崩していない。
国民の怒りと二重基準への疑問
高知の発言は、芸能界と政界の扱いの違いを突きつけたものとして注目を集め、ネット上には賛同や批判の声が殺到した。
「芸能人は干されるのに政治家は謝罪だけ。二重基準すぎる」
「ほんと図太いよな。失職すらしない」
「芸能人に厳しく政治家に甘いのはおかしい」
「説明責任を果たさず論点をずらすのは卑怯だ」
「政治家なら許される風潮は民主主義を壊す」
こうした声は、メディアの姿勢や政治家の責任の取り方に対する国民の強い不信を反映している。芸能人が「社会的制裁」を受けるのに対し、政治家は「形式的な謝罪」で乗り切るという差に、疑問が集中している。
透明性確保と説明責任の再構築
今回の疑惑では、参考例文の中に「総裁まちがいなし」や「ビジネスエセ保守に負けるな」といった文言が含まれていたとされる。これらは特定候補を推す内容であり、公正な選挙活動の枠を逸脱している。
政治家に求められるのは、芸能人以上に高い説明責任である。国民の信頼を基盤に活動する以上、透明性を欠いた広報手法は民主主義そのものを損なう。必要なのは以下のような取り組みである。
* 政党・候補者のSNS活動を監査対象とする制度整備
* ステマ行為を禁止する選挙ルールの明文化
* 違反時の厳格な処分と公表
* メディアによる公平な検証体制の確立
芸能界と政界で「二重基準」が存在する限り、政治に対する国民の信頼は失墜し続ける。高知の発言は、その矛盾を鋭く突いたものであり、政界にとっては耳の痛い警鐘となった。