2026-02-02 コメント投稿する ▼
小渕優子氏が群馬5区で26年目の戦い、財政規律貫く信念
この発言は、小渕氏が高市首相に反対しているのではなく、むしろ政権を支える立場から必要な役割を果たしているという自負を示しています。 2024年に自民党で財政規律を重視した政策を推進する「次世代のための財政戦略検討小委員会」が立ち上げられた際、小渕氏はその委員長に就任しました。
父の地盤を守り続けて26年
群馬5区は自民王国の中でも特別な選挙区です。2000年の初当選以来、小渕優子氏は9回連続で圧勝を重ね、これまで誰一人として比例復活すら許してきませんでした。次点候補に10万票前後の圧倒的な差をつけることが多く、典型的な無風区として知られてきました。しかし、2026年2月8日投開票の衆院選では、これまでと様相が異なっています。
52歳の小渕氏は、地元の支援者が心待ちにする存在です。「おかげで経験や実績、人脈を積んでいくことができました」と語る小渕氏は、父である故小渕恵三元首相の死後、2000年に26歳で政界入りし、以来26年間にわたって父の遺志を受け継いできました。
群馬県の西側に位置する群馬5区は、高崎市の一部、渋川市、北群馬郡などを含みます。小渕氏はこれまでの選挙では他の候補者の応援に飛び回ることが多かったのですが、今回は地元にも腰を据えた選挙戦となっています。
参政党との一騎打ち
小渕氏の対抗馬は、ただ1人、参政党の木暮智貴氏です。31歳の木暮氏は、高校時代に競歩の県大会で優勝し、麻雀のプロという多彩な経歴を持ちます。「親族に国会議員もいません。皆様と同じ群馬県民であり、群馬で働く労働者の一人です」と訴える木暮氏は、無党派層を重視し、「1日に友達を100人作る」をスローガンに掲げています。
小渕陣営が警戒しているのが、参政党の神谷宗幣代表の存在です。小渕選挙対策本部の牛木義本部長は、「神谷代表が群馬に入ってスピーチをすることで、空気がガラッと変わることを前回の参院選で経験しています」と語ります。
実際、神谷代表は先月、こう発言しています。「高市さんの足を引っ張ろうとしている自民党の議員もいる。そういう人たちはいない方がいいのではないか」。この発言は、小渕氏が自民党内で財政規律派として知られることと無関係ではありません。
選挙区の有権者からは、様々な声が聞かれます。
「小渕さんは地元のために本当によくやってくれてる。これからも頑張ってほしい」
「父親から受け継いで26年、実績は十分だと思うけど、新しい風も必要かも」
「参政党の勢いはすごいけど、やっぱり経験と実績の小渕さんが安心だよ」
「積極財政か財政規律か、この選挙区でも争点になるのは面白い」
「小渕さんが負けるとは思えないけど、油断はできない時代になった」
財政規律を貫く信念
今回の選挙で争点の一つとなっているのが、財政政策です。木暮氏は「積極財政」を主張し、「豊かな国、強い国をつくっていくには、今こそ積極財政が必要なんです」と訴えています。「自分たちの減税や積極財政を言っているだけでも、対立軸は生まれてくると思う」と、木暮氏は戦略を語ります。
一方、小渕氏は自民党内で財政規律派として一貫した立場を取ってきました。2026年1月のインタビューで、小渕氏は「責任ある積極財政」を基本にしつつも、物価高対策は効果を見極める必要があり、金利上昇や為替動向にも注意が必要だと指摘しています。
「自身は財政規律を重視しており、将来世代の選択肢を財政で狭めてはならない」と強調する小渕氏の信念は、2018年の自民党財政構造の在り方検討小委員会中間報告でも明確に示されています。「子や孫の世代にこれ以上負担をのこさないことが大事だ」という言葉には、次世代への責任感がにじんでいます。
高市早苗首相の「責任ある積極財政」について、小渕氏はこう語ります。「積極財政を進めれば進めるほど、財政規律とか財政健全化をしっかり言っていかないと、マーケットや世界からの信頼が得られないと思う。私が訴えていることは総理がやりたいことを補完していると考える」。
この発言は、小渕氏が高市首相に反対しているのではなく、むしろ政権を支える立場から必要な役割を果たしているという自負を示しています。積極財政を推進する際に、財政規律を訴える声があることで、政策全体のバランスが保たれるという考え方です。
油断なき選挙戦
朝、雪が残る地域から始まり、日が落ちるまで選挙区を回る小渕氏。ある日、予定した10カ所を回り終えたのは午後7時30分でした。その後も選挙カーは山道を進み、追加の演説を行いました。「全力で頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と訴える小渕氏の姿には、油断のなさが表れています。
それでも本人は、「SNSなどから短期間で情勢が変わることがある。今は見えない相手と戦っている気がしている」と語ります。これまでの圧勝続きとは異なり、今回の選挙では緊張感を持って臨んでいることが分かります。
「相手が新人でも、1ミリたりとも気を抜かない」。小渕氏は報道陣の前で口調を強めました。父から受け継いだ地盤は強固ですが、2024年の前回衆院選での経験も踏まえ、慎重な姿勢を崩していません。
豊富な政治経験
小渕氏の政治経験は、群馬5区の有権者にとって大きな安心材料です。2009年には少子化対策担当大臣として、「結婚したくてもできない、あるいは、子どもを持ちたくても持てない。そういう方々が増えているというのが現実」と指摘し、若者の雇用不安や経済的基盤の不安定さに配慮した政策を推進しました。
2012年からは財務副大臣を務め、主税局、関税局、国際局を担当しました。この時、入閣を打診されましたが固辞したエピソードがあります。副総理に内定していた麻生太郎氏が「大臣をやって副大臣というのはいかがなものか」と述べたのに対し、小渕氏は「総理をやってから副総理をやっている人もいる」と切り返しました。
2014年には経済産業大臣に就任し、通商産業大臣時代も含めて経産相ポストに女性で初めて就任しました。その後も党組織運動本部長代理、選挙対策委員長代行などを歴任し、2019年には自民党群馬県連の会長に選出されています。女性の同党県連会長は初めてのことでした。
現在は党沖縄振興調査会会長、組織運動本部長、選挙対策委員長、税制調査会副会長、政務調査会会長代理などの要職を兼務しています。
次世代のための政治
小渕氏が一貫して訴えてきたのは、次世代のための政治です。2024年に自民党で財政規律を重視した政策を推進する「次世代のための財政戦略検討小委員会」が立ち上げられた際、小渕氏はその委員長に就任しました。
開かれた初会合では「次の世代のことを考えて議論していく」と語った小渕氏。父から受け継いだ地盤を守るだけでなく、将来世代に負担を残さない政治を目指す姿勢は、26年間変わっていません。
政治の重点政策として、小渕氏は「政治の安定と、政策を共に進められる政党との信頼関係構築」「上信自動車道など、安心につながる次世代インフラ整備」「人口減少・人手不足への対応」「東京と地方の税収偏在是正の議論」を掲げています。
また、こんにゃく対策議員懇談会の代表世話人を務めるなど、地元産業の振興にも力を入れています。「群馬をはじめとする国会議員が力を合わせて消費拡大を図りましょう」という言葉には、地元への愛着が感じられます。
伝統と革新のはざまで
2026年2月8日の投開票を前に、群馬5区は自民王国の象徴として注目を集めています。小渕氏は26年間守り続けてきた地盤を、今回も守り抜くことができるのか。それとも、参政党の新人候補が旋風を起こすのか。
財政規律か積極財政か。経験と実績か新しい風か。この選挙は、単なる議席争いを超えて、日本の財政政策の方向性を占う試金石となる可能性があります。
小渕氏の「積極財政を進めれば進めるほど、財政規律とか財政健全化をしっかり言っていかないと、マーケットや世界からの信頼が得られない」という言葉は、バランスの取れた政策運営の重要性を示しています。
父の遺志を受け継ぎ、26年間群馬5区を代表してきた小渕優子氏。次世代のために財政規律を守りながら、地元のために尽くす姿勢は、これからも群馬5区の有権者に支持されるのでしょうか。投開票日まで、小渕氏の全力の選挙戦は続きます。
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