2025-02-19

元衆議院議員の渡嘉敷奈緒美氏（自民党）は、「7人の侍！」と呼ばれる議席を持たない与党のメンバーとともに、創薬イノベーションの再興を目指す「創薬イノベーション再興の会」を立ち上げ、記者会見を行いました。

渡嘉敷氏は、自身が現職の際に培った知識や経験を活かし、これからの社会保障制度について深い議論を進める考えを示しました。特に、創薬イノベーションや薬価制度のあり方を長期的な視点で議論し、政策提言を行っていくと述べています。これらの議論は、短期的な政治の動きに左右されないようにするための基盤を作ることを目指しているとのことです。

また、渡嘉敷氏は、再び政治の場に戻った際には、自らが提案した政策の実現に向けて尽力する意欲を見せています。その中で特に強調したのは、日本の医療が治療効果に重きを置きがちである点で、健康維持の重要性にも注目し、それを評価の対象にするべきだという意見です。

さらに、大阪万博が進められる中で、ヘルスケア館の設置や、万博跡地にヘルスケア産業を集積させる構想も発表されました。渡嘉敷氏の地元である吹田市と摂津市では、すでに「健都（北大阪健康医療都市）」という健康産業育成のための施設が整備されており、これらの地域が将来的なヘルスケアの拠点となることを期待しています。

渡嘉敷氏は、このような活動を通じて、社会保障制度の改革を進めるべく、「再興の会」からその第一歩を踏み出すと強調しています。

彼女は1962年に京都府で生まれ、聖心女子学院中等科・高等科を経て、昭和大学薬学部を卒業。薬剤師としての資格を持ちながら、資生堂に勤務。その後、早稲田大学ビジネススクールを卒業し、1999年に杉並区議会議員に初当選。2005年には大阪7区から衆議院議員に初当選しました。以降、厚生労働大臣政務官、環境副大臣などの要職を歴任しましたが、2021年の衆議院選挙で落選。その後も自民党大阪府連会長などを務めています。