2025-12-02 コメント投稿する ▼
有田町長・松尾佳昭氏がセクハラ問題で辞職表明 出張先での泥酔行為で町議会が問責決議
佐賀県有田町の松尾佳昭町長(52)が、出張先でのセクハラ行為を理由に辞職する意向を2025年12月2日に表明した。 この問題は同日午前の町議会で問責決議案が全会一致で可決される事態に発展しており、地域の名産品である有田焼のブランドイメージにも深刻な影響を与える懸念が広がっている。
佐賀県有田町
松尾佳昭町長がセクハラ問題で辞職表明 「記憶がない」発言で批判殺到
佐賀県有田町の松尾佳昭町長(52)が、出張先でのセクハラ行為を理由に辞職する意向を2025年12月2日に表明した。松尾町長は2日、記者会見を開き、「これ以上町政を混乱させることはできない」として辞職することを表明した。この問題は同日午前の町議会で問責決議案が全会一致で可決される事態に発展しており、地域の名産品である有田焼のブランドイメージにも深刻な影響を与える懸念が広がっている。
企業誘致出張中に起きた不祥事
問題の発端は2025年9月中旬に遡る。松尾町長は9月中旬、町内へ企業進出を検討していた愛知県名古屋市の会社を訪問した際の出来事だった。企業誘致という重要な公務での出張中、相手企業が設けた宴席で泥酔し、接客した女性従業員の体を触るセクハラ行為を行ったとされる。
松尾町長はこの件について、「企業誘致の話がいい方向に運びそうだったので、気分が良くなり酒が進んでしまった」と釈明し、「悪酔いし記憶が残っておらず、自分の起こした行動で、相手方をはじめ議会や町民の皆さんにも多大な迷惑をかけることになり、猛省をしている」と陳謝した。
記者会見では「お恥ずかしい話、全く記憶がないというのが現状」と繰り返し述べ、「記憶はございませんが、同席した知人が、そのように指摘するのであれば、認めるしかないなと思っている」と説明した。この「記憶がない」という発言は、責任逃れの印象を与え、町民や全国から厳しい批判を浴びることとなった。
「町長が酒で記憶をなくすなんて信じられない」
「企業誘致の大事な場面でこんなことするなんて最低」
「有田焼の名前に泥を塗った、恥ずかしい」
「記憶がないって言い訳にならない、即刻辞めるべき」
「こんな人が町のトップなんて情けない」
有田焼振興に力を注いだ町長の経歴
松尾佳昭氏は1973年佐賀県有田町生まれの52歳で、福岡大法卒。有田焼ブランドメーカー勤務、参院議員秘書などを経て、2006年有田町議選に初当選し、連続3選。18年4月有田町長に就任し、現在2期目である。
地元有田町への強い愛情から「有田っ子」を自認し、400年の歴史を持つ有田焼の振興に情熱を注いできた。町長就任前は有田焼を扱う企業に勤務し、トップセールスマンとして活躍した経験を持つ。参議院議員秘書としても政治の現場を経験し、企業誘致や地域活性化に積極的に取り組んできた実績がある。
特に有田焼の海外展開やIT企業の誘致に力を入れ、「挑戦なくして伝統なし」をモットーに、伝統産業とデジタル技術の融合を図る先進的な取り組みを推進してきた。コロナ禍では「Web有田陶器市」を実現し、伝統的な商習慣に風穴を開けるなど、革新的な発想で町政を運営していた。
町議会が全会一致で問責決議可決
12月2日午前の町議会定例会では、松尾町長の体調不良による欠席の中、問責決議案が審議された。決議案では「セクハラ行為と、それによって企業誘致や町政に多大な損失を与えた」として町長としての責任を厳しく問う内容となっており、全会一致で可決された。
町議会の今泉議長は「取り返しのつかない町民に多大なご迷惑をかける結果になった。町長に反省してほしい」と述べ、議員からも「町民のためにならん事はしたらいかんと言っていた」との厳しい声が上がった。
問責決議の可決を受け、同日夕方に記者会見を開いた松尾町長は、深く頭を下げながら「責任の取り方として辞職するという道を覚悟している」と辞意を表明。在任期間中は断酒すると約束し、出直し町長選への立候補については「今のところ考えていない」としている。
有田町と有田焼への深刻な影響
今回の不祥事は、単なる個人の問題を超えて、有田町と有田焼のブランドイメージに深刻な打撃を与える可能性がある。有田焼は400年以上の歴史を持つ日本の磁器発祥の地として世界的に知られており、年間約120万人が訪れる有田陶器市は町の重要な観光資源となっている。
町民からも「明るい方ですよ。いつもニコニコしてますし」という評価がある一方で、「恥ずかしい。酒飲んでわからなくなるなら、飲まない方がいい。一番、最低。即退陣してもらわないと」という厳しい声も上がっている。
企業誘致の現場で起きた今回の問題は、他の企業の有田町への進出意欲にも悪影響を及ぼす懸念があり、町の将来的な発展戦略にも大きな影を落としている。松尾町長の任期は2026年4月までとなっており、今後の辞職時期については議会と調整するとしている。