2025-11-30 コメント投稿する ▼
前橋の市長選、岩上憲司氏の再挑戦――自民割れで市政の先行きは不透明。
前橋市長選、岩上憲司氏が出馬検討──自民分裂か 市政の混迷必至。 岩上氏は2020年の前橋市長選にも立候補していたが、当時は落選(得票数 39,439票)している。 今回の市長選には、すでに丸山彬氏(39歳・弁護士)が立候補を表明している。 この構図は、支持基盤の分散による票の分断を招き、保守票の取りまとめが困難になる可能性がある。
岩上氏出馬検討の背景
前橋市の小川晶前市長(42)が11月27日付で辞職したことを受け、来年1月実施の市長選挙(告示 1月5日/投開票 1月12日)に関心が高まっている。11月30日、自民党所属の元群馬県議である岩上憲司氏(52)が出馬の検討に入ったと報じられた。岩上氏の周辺関係者がその可能性を明らかにした。
岩上氏は2020年の前橋市長選にも立候補していたが、当時は落選(得票数 39,439票)している。
自民支持層の割れと選挙情勢
今回の市長選には、すでに丸山彬氏(39歳・弁護士)が立候補を表明している。
さらに、前市長だった山本龍氏(66歳)も出馬を検討しており、自民党籍を持つ岩上氏と山本氏が共に立候補した場合、自民支持層の“割れ”は避けられない情勢だ。
この構図は、支持基盤の分散による票の分断を招き、保守票の取りまとめが困難になる可能性がある。前回2024年の市長選では、自民県連・公明県本部の推薦を受けた現職が敗れ、野党系無所属の小川氏が当選する波乱が起きた。この“前橋ショック”の再現を懸念する声もある。
岩上氏の経歴と今回の意義
岩上憲司氏は、県議として複数期を務め、県議会では決算特別委員長など要職を歴任した。2020年の市長選では「県都再生」を掲げて挑戦したが敗北。今回の出馬検討は、再挑戦という意味合いが強い。
もし岩上氏が出馬すれば、自民党とその支持層は再び“保守分裂”の危機に直面する。過去の前橋では、保守が分裂したことで統一候補が敗れ、行政運営の安定が損なわれた例がある。今回も同様の混乱が予想される。
注目すべき争点と市民の見方
市長選は、単なるポスト争いではない。前回の結果からみると、有権者の多くは「既存の与党・保守政治」への失望感を抱えており、保守票のまとめだけでは勝利は難しい。
一方で、岩上氏のような元県議による「経験」と「組織力」は、無所属や新人に比べ安定感や即戦力を感じさせる。特に行政運営や市政の安定を望む層にとっては強みになる可能性がある。
その意味で、今後の争点は「保守票の再編」と「どの立候補者に市民の支持が集まるか」に絞られてきた。
前橋市政の先行きと岩上氏の決断
岩上氏の立候補が確定すれば、前橋市は再び“予測不能な選挙戦”に突入する。一方で、自民支持層の分散が長期的には市政の混乱や分断を招きかねない。
岩上氏自身がどのような態度を示すかは、12月上旬にも判明する可能性が高い。出馬を決断するか、あるいは見送るか。それにより、前橋市長選の構図は大きく変わる。市民や有権者にとって最も重要なのは、「候補者の政策」と「これまでの実績」による冷静な判断だ。
今回の市長選は、前橋の未来を左右する重要な岐路だ。岩上憲司という“再挑戦者”の言動と、自民支持層および市民の受け止め方が、前橋の市政を新たな方向へ導くか。注目が集まっている。