2025-04-10 コメント投稿する ▼
川口駅に中距離電車の停車、実現へ前進 新藤義孝氏がJRと協議
■ 「悲願」のプロジェクト、実現に大きく前進
川口駅は京浜東北線の単独停車駅で、長らく中距離電車の停車が望まれてきた。埼玉県南部に位置しながら、都心へ向かう利便性は今ひとつ。こうした声を受け、新藤氏は24年ほど前からこの課題に取り組んできたという。まさに“街の悲願”とも言える構想が、ついに現実味を帯びてきた。
この日の協議では、川口市の奥ノ木信夫市長も同席。市が進める駅周辺の街づくりや再開発についてJR側に説明した。また新藤氏からは、渋谷のNHK本局からドラマ制作部門が全面移転される予定の「(仮称)NHK川口放送所」について言及。大規模な人の流れと経済効果が見込まれることから、駅の機能強化の必要性を訴えた。
■ 再整備に向けた基金条例案も提出
川口市では、駅周辺の再整備に本格的に取り組むため、3月の市議会に「川口駅周辺再整備に向けた基金条例案」を提出している。駅前の利便性向上や交通インフラの整備、民間投資を呼び込むための準備が着々と進められている。
一方、新藤氏はこの日、総務省も訪問。川口市の廃棄物焼却場の復旧・改修に対する財政支援を求める要望も行った。地域インフラの強化と都市機能の再構築に向けて、多方面での働きかけを続けている。
■ 「街の未来を切り拓く」プロジェクト
「川口駅にもう一本、路線を停めたい」──そんな市民の声から始まったこのプロジェクトは、今や市・国・企業が連携する一大プロジェクトに発展している。新藤氏は「街の未来を切り拓く大きなチャンス」と語り、今後も新たな支援制度の検討や関係機関との調整に力を注ぐとしている。
川口駅に中距離電車が停まる日が来れば、単なる交通の便の向上にとどまらず、川口市の都市力そのものを引き上げる大きな転機となるだろう。市民の長年の夢が、いよいよ現実のものになろうとしている。