2026-02-05 コメント投稿する ▼
大阪知事選、吉村氏は府外で衆院選応援に専念 28億円使い「余裕」の選挙戦
衆議院議員選挙と同じ2026年2月8日に投開票される大阪府知事選挙が、異例の様相を呈しています。大阪都構想への3度目の挑戦を掲げて急遽辞職した前職で日本維新の会(維新)代表の吉村洋文氏は、知事選そっちのけで衆議院議員選挙の応援に奔走する日々です。自ら仕掛けた知事選でありながら、府外での応援演説を優先する姿には「余裕」が感じられます。一方、無投票を回避するため急遽立候補した対立候補は準備不足で苦戦を強いられ、主要政党が候補擁立を見送った知事選は論戦不発のまま投票日を迎えようとしています。
知事選を仕掛けた本人が不在、府外で衆院選応援に専念
日本維新の会(維新)代表の吉村洋文氏は、2026年1月に大阪府知事を急遽辞職し、大阪都構想への3度目の挑戦の是非を問うとして出直し知事選に立候補しました。しかし、知事選告示後の吉村氏の動きを見ると、知事選そっちのけで衆議院議員選挙の応援に明け暮れている様子がうかがえます。
知事選が告示された2026年1月22日以降、同27日の衆議院議員選挙公示の直前まで吉村氏は大阪府内を巡回しました。しかし、1月27日には東京都内で高市早苗首相(自由民主党総裁)と衆議院議員選挙の第一声に臨んだ後、兵庫県に入りました。1月中は衆議院議員選挙の応援で京都府や滋賀県などに足を運び、2月から再び府内での活動に軸足を移した形です。
政治団体「無所属連合」共同代表の新人、大西恒樹氏は2026年2月3日、大阪市内の路上で「知事選をやっておきながら本人はいない」と吉村氏を批判しました。この日、吉村氏は衆議院議員選挙の維新候補の応援演説で府内を回っており、大西氏の念頭には衆議院議員選挙公示から1月末までの動きがあるとみられます。
大西氏の演説を聞いていた女性は「衆議院議員選挙の選挙カーはよく見るが、知事選の街宣車は見かけない」とうなずきました。自ら仕掛けた知事選でありながら、府外での衆議院議員選挙応援を優先する吉村氏の姿勢には、対立候補を寄せ付けない「余裕」が感じられます。
「ワンイシュー」を掲げるも、実態は衆院選応援が主戦場
吉村氏は大阪府内で「副首都にふさわしい街づくりをする。都構想の設計図づくりをさせてほしい」と訴えていますが、実態は衆議院議員選挙候補の応援演説の色合いが強くなっています。ある維新府議は「知事選は『都構想への再々挑戦の是非』という、ほぼワンイシュー(単一争点)だ」と話し、維新代表としての応援演説の中で、知事選の支持を呼びかける方針だと説明しました。
この発言からは、吉村氏が知事選を「ほぼ勝利が確定している」と見なし、衆議院議員選挙の応援に注力している様子がうかがえます。知事選を単一争点と位置づけることで、府内での活動を最小限に抑え、衆議院議員選挙の応援に時間を割くという戦略が透けて見えます。
突然の出直し知事選に他党は「大義がない」と反発して候補擁立を見送る中、無投票を回避するため立候補した大西恒樹氏と会社経営の無所属新人、納藤保氏は走りながらの準備を強いられました。吉村氏にとっては、主要政党が候補を擁立しなかったことが最大の追い風となり、「余裕」の背景となっています。
対立候補は準備不足で苦戦、選挙カーも自前で急造
無投票を回避するため急遽立候補した納藤保氏は、衆議院議員選挙の余波で選挙カーを借りられず、軽トラックに木組みの土台を設置するなどして自前で急造しました。ボランティアのスタッフは勤務先への有給休暇の申請が間に合わず、平日は人手不足で演説できない日もありました。納藤氏は「吉村氏も不在で、相手にされていない」とこぼしています。
大西恒樹氏も同様に準備不足で苦戦を強いられています。主要政党が候補擁立を見送ったため、組織的な支援を受けられず、支持集めに一苦労しています。吉村氏が府外で衆議院議員選挙の応援に専念する一方、対立候補は準備不足のまま選挙戦に臨まざるを得ない状況は、あまりにも対照的です。
吉村氏にとっては、主要政党が候補を擁立しなかったことで、事実上の「不戦勝」に近い状況が生まれています。こうした状況が、吉村氏に衆議院議員選挙の応援に専念する「余裕」を与えているのは明らかです。
任期は変わらず、費用28億円の「壮大な無駄」
仮に吉村氏が再選した場合、任期は公職選挙法の規定により、2027年4月までで辞職前と変わりません。今回の知事と大阪市長の出直しダブル選を巡る府市の負担額は計約28億円と見込まれています。
任期が変わらないにもかかわらず、28億円もの税金を投じて出直し選挙を行うことについて、有権者からは「壮大な無駄」との批判が上がっています。それでも吉村氏が出直し選挙を強行したのは、大阪都構想への3度目の挑戦に向けた「信任」を得るためとされていますが、実態は衆議院議員選挙での維新の躍進を後押しするための「政治的パフォーマンス」との見方も根強くあります。
吉村氏が知事選そっちのけで衆議院議員選挙の応援に専念している姿は、出直し知事選が形骸化していることを如実に示しています。28億円もの税金を使いながら、本人は府外で他の選挙の応援に奔走するという構図は、有権者の税金に対する感覚を逆なでするものです。
連合大阪は「白票」呼びかけ、過去の出直し選では無効票が次点の2.8倍
こうした状況を受けて、連合大阪は白票を投じて「抗議の意志を示そう」とSNSで呼びかけています。平成26年(2014年)に大阪市長だった橋下徹氏が辞職し、過去最低の投票率(23.59パーセント)に終わった出直し市長選では、白票は投票総数の1割弱に達し過去最多になりました。白票を含む無効票は次点候補の得票の2.8倍でした。
今回の出直し知事選でも、同様の事態が起こる可能性があります。主要政党が候補を擁立せず、吉村氏も府外での衆議院議員選挙応援に専念する中、有権者が「抗議の意志」として白票を投じるケースが増える可能性があります。
SNS上では吉村氏の行動に様々な反応が見られました。
「知事選を仕掛けておいて、本人が府外にいるって何なの」
「28億円も使って、やってることは衆院選の応援って」
「余裕があるのは分かるけど、有権者を馬鹿にしてる」
「白票を投じるしかないのかな」
「維新の代表だから仕方ないって言うけど、それなら辞職しなきゃよかったのに」
衆議院議員選挙と同じ2026年2月8日に投開票される大阪府知事選挙は、吉村洋文氏の「余裕」が際立つ異例の選挙戦となっています。自ら仕掛けた知事選でありながら、府外での衆議院議員選挙応援に専念する姿勢は、有権者の税金感覚を逆なでするものです。今回の出直し知事選で有権者はどう判断するのか、投票日の結果が注目されます。
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