2025-05-25 コメント: 3件 ▼
公約「ジャングリア開業で生活道路が渋滞危機に」名護・許田ICにも影響、対策不十分のまま地元困惑
ジャングリア開業目前、地元が抱える“見て見ぬふり”の渋滞問題
沖縄県北部の新テーマパーク「ジャングリア沖縄」が7月に開業するのを前に、交通渋滞への不安が地域全体に広がっている。今帰仁村に立地するこの施設は、大型観光施設として注目を集めているが、アクセス道路の整備が追いつかず、周辺住民の生活に深刻な影響を与えるとの声が高まっている。渋滞はジャングリア周辺だけでなく、名護市街地や沖縄自動車道・許田インターチェンジ(IC)にも及ぶと予測されており、県全体の観光インフラにとっても大きな課題となっている。
分散駐車場とシャトルバスは“応急処置”にすぎず
運営会社のジャパンエンターテイメント(JE)は、来園者向けにパーク内外あわせて約3,000台分の駐車スペースを用意する方針を示し、分散型の利用を呼びかけている。那覇空港や浦西駅、北谷ゲートウェイなどからシャトルバスも運行予定だ。しかし、利用者数や実際の運行本数、所要時間などの詳細は不透明なままで、利用者の不安は消えていない。
一部では、名護漁港の敷地を臨時駐車場として使う案も出ているが、関係自治体や県との調整は難航しており、現時点では実現性に乏しい。また、交通インフラの中核を担う名護東道路の延伸も検討されているが、環境調査や用地取得などを含めれば完成までには少なくとも10年以上を要する見込みだ。
「日常が崩される」地元住民の悲鳴
もっとも強い危機感を抱いているのは、観光客を受け入れる地元の人々だ。今帰仁村の住民からは「朝の出勤に間に合うのか」「農作業に行けるのか」といった切実な声が寄せられており、生活道路として使われていた県道が渋滞によって機能不全に陥ることへの懸念が尽きない。
県や名護市が対応策として進める右折帯設置工事も、開業後の8月まで続く見通しで、開業日には十分な効果を発揮できるか不安が残る。バス運転手の慢性的な人手不足という全国的な問題も沖縄に影を落としており、輸送能力の確保も難題の一つとなっている。
「見て見ぬふり」の構図が招く混乱
特筆すべきは、地元自治体とジャングリア側の双方が、渋滞問題の根本解決には腰が重いという点だ。想定来場者数の明示もなく、具体的な交通シュミレーション結果の開示も行われていない。いわば“見て見ぬふり”の状態で、事実上の「開業ありき」の姿勢が住民の不信感を増幅させている。
SNSで広がる怒りと疑念
ネット上でもジャングリアの開業に対する声は賛否両論だが、渋滞に関する投稿は次第に増えている。
「ジャングリアのせいで名護市街が大混乱になりそう。通勤者のこと考えてる?」
「また沖縄が観光で壊される。地元の生活を軽視しすぎでは?」
「観光資源としては期待してるけど、渋滞対策が穴だらけ。行政は何してるの?」
「許田IC周辺はすでに詰まり気味。これ以上観光バスが来たらどうなるんだ」
「ジャングリアも自治体も“開業すれば何とかなる”と思ってるだけじゃないか?」
観光と生活の共存には本気の対話が必要
今後、沖縄北部が持続可能な観光地として成長していくためには、観光業者と自治体、住民との間での真摯な対話が不可欠である。単なる“応急処置”ではなく、長期的な視点での交通整備と環境対策こそが求められている。開業までの残された時間はわずか。今こそ、観光と暮らしの両立を真剣に考えるべき時だ。
この投稿は島尻安伊子の公約「JUNGLIA(ジャングリア)に係る渋滞対策」に関連する活動情報です。この公約は10点の得点で、公約偏差値35.5、達成率は0%と評価されています。