大阪維新の会、忠岡町長を除名　入札情報漏洩で辞任意向

大阪府忠岡町の杉原健士町長が、入札情報を漏洩した疑いで大阪府警に書類送検された件について、地域政党「大阪維新の会」は29日、杉原町長を除名処分にしたことを発表しました。この決定を受けて、杉原町長は辞任の意向を示しているということです。

■ 入札情報漏洩の疑い
杉原町長は、令和6年（2024年）に忠岡町が発注した工事の指名競争入札で、最低制限価格などの情報を複数の建築業者に事前に漏らしたとして、官製談合防止法違反などの疑いで2025年3月25日に書類送検されました。この行為が公正な入札のあり方を大きく損ねるものであったことから、社会的に大きな波紋を呼んでいます。

■ 大阪維新の会の対応
大阪維新の会の杉江友介幹事長は、記者団に対し、入札における公正性を損なう行為があったことを強調し、党としての責任を痛感していると述べました。また、杉江氏は「このような行為が起きたことに対し、府民に申し訳なく思う」と謝罪の意を示しました。そして、杉原町長は幹事長との聞き取りに対して辞任の意向を伝えたことが明らかになっています。

■ 杉原町長の経歴
杉原町長は、忠岡町議会議員を経て、2022年10月の町長選挙で初当選し、現在は2期目を迎えています。地元では信頼されていた存在であったものの、今回の件でその信頼は大きく揺らいでいます。