2025-02-20 コメント投稿する ▼
台湾有事想定、沖縄・与那国町からの避難住民受け入れ計画を佐賀県が公表
受け入れ対象者と輸送手段
計画案では、与那国町の祖納(そない)・比川地区から約980人、久部良(くぶら)地区から約720人を受け入れる。住民は与那国空港から福岡空港に到着後、各市内の「避難先連絡所」で本人確認や保健師による問診を受ける。その後、バスで佐賀市と鳥栖市のホテルへ移動する。
宿泊施設と生活支援
受け入れ先のホテルは、部屋数が比較的多い施設を選定し、全室空室の状態で受け入れる。各地区のコミュニティ維持に配慮し、同一または近隣のホテルに住民を割り振る。避難中は、県が手配した弁当やホテルの食事、衣類などの日用品を提供する。
負担軽減策と今後の予定
県危機管理防災課によると、住民の負担軽減を考慮し、佐賀空港を利用した輸送や、食事・日用品の直接支給に加え、県内の飲食店などの利用も検討している。計画案は国との最終調整を経て3月末までに取りまとめられる予定で、2026年度までに基本要領を作成する。同課の中路明伸課長は、「与那国町が望む部分を取り入れながら、実効性ある計画にしたい」と述べている。