2025-04-27 コメント投稿する ▼
鹿角市長選2025|パワハラ失職の関厚氏敗れる 新人・笹本真司氏が初当選で市政刷新へ
鹿角市長選 パワハラ失職の関厚前市長が出直し選敗北 新人・笹本真司氏が初当選
秋田県鹿角市で27日、市長失職に伴う市長選挙が行われ、無所属新人の笹本真司氏(39)が初当選を果たした。
パワハラ問題で失職した関厚前市長(71)を含む計5人の争いを制し、市民の支持を集めた。投票率は58.41%だった。
選挙結果と背景
開票の結果、笹本氏は5268票を獲得し、関氏の4746票を抑えて勝利した。以下、元市議の金沢大輔氏(51)が2367票、IT技術者の奈良大気氏(40)が754票、元文部科学省職員の藤井陽光氏(77)が436票と続いた。
今回の選挙は、関前市長が職員へのパワハラ問題で失職したことを受けての異例の出直し選だった。市民の審判は、結果として「刷新」を選んだ形となった。
新市長・笹本氏の第一声
初当選を果たした笹本氏は、支持者に囲まれ「まだ30代の私に市民が将来を託してくれた。責任の重みを痛感している。これからが本当の勝負だ」と気を引き締めた。
また、議会と市長の関係悪化が続いてきた市政について「議会との関係を修復し、新たな鹿角市を築く」と意欲を示した。
敗れた関前市長の悔しさ
一方、敗れた関氏は「これだけ多くの票をいただきながら勝てなかったのは私の責任」と唇をかんだ。
さらに「4746人の有権者が私に託してくれた期待を無駄にしないよう、今後どう行動するか後援会と相談したい」と述べ、政治活動の継続を示唆した。
市政混乱の経緯
鹿角市では、関氏の先代である元市長が官製談合防止法違反で逮捕・有罪判決を受けた過去がある。
関氏は「元市長が今も一部の市議や市幹部に影響を及ぼす異常な状況だ」と警鐘を鳴らしていたが、自身も職員へのパワハラ発言が問題視され、第三者委員会の調査で12件のパワハラが認定された。
議会は1月に不信任決議を可決したが、関氏は辞職せず議会を解散。しかし3月の市議選後、改選議会が再び不信任を決議し、関氏は失職に追い込まれていた。
- 鹿角市長選で新人・笹本真司氏(39)が初当選
- パワハラ問題で失職した関厚前市長(71)は敗北
- 笹本氏は「議会との関係修復と市政刷新」を誓う
- 市政混乱の背景には元市長の汚職事件も影響
- 投票率は58.41%、有権者は「刷新」を選択