パワハラ認定の鹿角市長、再度の不信任で失職　出直し市長選へ

秋田県鹿角市の関厚市長（71）が、2025年3月21日、市議会から2度目の不信任決議案を賛成多数で可決され、同日付で失職しました。この結果、50日以内に市長選が実施されることになります。

■ 不信任決議の理由
今回の不信任決議案は、2月に解散された議会が改選後初めて開いた臨時会で再可決されたもので、市長に対する強い批判が込められていました。その主な理由として、関市長が第三者委員会にパワハラを認定されたにもかかわらず、非を認めることなく、委員会の調査結果を否定する姿勢を続けていた点が挙げられました。

■ パワハラ問題の発端
関市長は、市の職員に対し「国だと地下鉄に飛び込むか、ビルから飛び降りる」といった過激な言動をするなど、12件の問題発言が報告されています。これに対し、市の第三者委員会が1月にパワハラを認定しました。しかし、市長は自らの言動に対する謝罪や反省を示さず、委員会を批判する姿勢を貫いていました。この態度が、市議会で再度不信任案を通過させる要因となったのです。

■ 関市長の今後の意向
関市長は失職後、記者会見で「鹿角市政をクリーンで誠実なものにしたいという思いは失っていない」と述べ、出直し市長選に立候補する意向を示しました。彼は、市政の舵取り役として再び市民の信頼を得るために戦いたいと強調しました。

■ 市長選への影響
関市長の失職により、市民には新たな市長選挙の投票機会が提供されます。これからの選挙戦では、パワハラ問題をどう受け止め、再発防止に向けてどのような対策を講じるかが大きな争点となるでしょう。また、関市長が立候補する場合、その信頼回復のための姿勢や具体的な政策が市民の評価を大きく左右することが予想されます。


- 2度目の不信任決議案が可決され、関厚市長が失職。
- 市長選は50日以内に実施される予定。
- 不信任決議の理由は、パワハラ認定後の市長の態度。
- 関市長は出直し市長選に立候補する意向を表明。