2025-01-30 コメント投稿する ▼
鹿角市長のパワハラ問題:市議会が不信任決議案を可決
鹿角市長パワハラ問題:市議会が不信任決議案を可決
秋田県鹿角市の関厚市長(70歳)に対するパワーハラスメント(パワハラ)問題が注目を集めている。市職員への威圧的な言動が第三者委員会によってパワハラと認定され、2025年1月30日に市議会で市長への不信任決議案が可決された。この決議により、関市長は10日以内に議会を解散するか、辞職または失職するかの判断を迫られている。
■パワハラ認定の経緯
市が設置した第三者委員会は、職員や市長本人への聞き取り調査や音声データの確認を通じて調査を行い、2024年12月に関市長の言動12件をパワハラと認定した。具体的な内容としては、「退職金をなくしてやる」「懲戒解雇だ」などの発言が含まれており、特に2023年9月には「責任を感じてビルの上から飛び降りたりする」といった命に関わる発言も確認されている。
■市議会での不信任決議案可決
2025年1月30日に開催された市議会の本会議で、関市長への不信任決議案が提出され、出席した17人の議員のうち15人が賛成し、可決された。提出者の児玉悦朗議員は、「あまりに大量なパワハラ行為と衝撃的な内容が第三者委員会で認定された。関市長は、市のトップを司る市長としては不適任であることは明白だ」と述べた。
■市長の反応と今後の対応
不信任決議案の可決を受けて、関市長は記者団に対し、「私の思いも含めて熟慮して判断したい。少し時間がかかると思うので対応が決まりしだい記者会見を開いて報告したい」と述べ、今後の対応については慎重に検討する意向を示した。
■市民の反応
JR鹿角花輪駅前では、市民からさまざまな反応が寄せられた。80代の女性は、「パワハラはやってはいけないことだと思います。今の状況はよくないので市民のために新たに頑張ってもらえる人に期待したいです」と話し、30代の男性は、「鹿角市では官製談合事件で前の市長が逮捕された経緯があるので新たに就任した関市長に期待していた。そうしたことから引き続き市長を頑張ってもらいたい気持ちがあります。今後の市政の動向に注視したいです」と述べた。
関市長は不信任決議案の可決を受けて、10日以内に議会を解散するか、辞職または失職するかの判断を下す必要がある。