2025-05-14 コメント投稿する ▼
日本からの違法スポーツ賭博、推計6.5兆円に拡大 – マコリン条約で国際対応目指す
日本からの違法スポーツ賭博、推計6.5兆円に拡大
日本国内から海外の違法スポーツ賭博サイトに賭けられた金額が、2024年に6兆4503億円に達していたことが明らかになった。これは「スポーツエコシステム推進協議会」が発表したもので、日本のスポーツに対する賭け金も1兆183億円に上り、国内で合法的に運営されているスポーツ振興くじの売り上げ(約1336億円)を大幅に上回った。
調査は海外の専門業者を通じて行われ、違法賭博にかけられた金額の多くが日本のプロ野球(5281億円)に集中。続いてサッカー(3334億円)、バスケットボールと、日本の主要スポーツが標的となっている。
スポーツのデータが無断使用、フリーライド市場の拡大
特に注目すべきは、海外サイトが日本のスポーツイベントに関するデータや映像を無断で利用し、「フリーライド市場」として収益を上げている点だ。これは推計で4.9兆円に達し、特にサッカーでは約2.9兆円が海外から賭けられている。違法サイトの多くは日本語対応で、日本人利用者をターゲットにしていることが指摘されている。
また、選手の肖像が許可なく広告に使用され、あたかも違法賭博サービスを推奨しているかのような誤解を招くケースも確認された。これは選手の権利侵害につながりかねない問題だ。
違法賭博の拡大が引き起こすリスク
違法賭博の拡大はスポーツそのものの公正性を脅かすリスクも伴う。特に選手が八百長や試合操作に関与する危険性が指摘されており、スポーツの健全性が損なわれる可能性がある。
これを受けて、スポーツエコシステム推進協議会は、スポーツ競技の不正を防止する国際的な枠組みである「マコリン条約」の署名と批准を目指す方針を表明した。この条約は、スポーツ競技の不正行為に対抗するための法的枠組みを各国に求めており、すでに多くの国が加盟している。
ネットユーザーの反応
この発表に対し、SNS上では多くの意見が寄せられている。
「6.5兆円って、国家予算並みの額だよ。こんなの見逃してはいけない。」
「日本のスポーツを海外の違法サイトに利用されるなんて、なんとも腹立たしい。」
「選手の肖像が勝手に使われているのは問題だ。選手たちを守る対策が必要。」
「フリーライド市場が4.9兆円もあるなんて信じられない。」
「マコリン条約の署名を急いでほしい。スポーツの健全性を守るために。」
違法賭博は日本のスポーツ産業にとって大きな損失であり、迅速な対策が求められている。スポーツエコシステム推進協議会は、今後も違法賭博対策の強化を国に求めていく方針だ。